経済誌「エコノミスト」の調査機関である「EIU:Economist Intelligence Unit」が発表した世界ビジネススクール・ランキング(Which MBA 2006 Rankings)で1位となったことからも分かるように、急激に評価が高まっている。今回訪問したビジネススクールの中でも、学校経営の観点でいえば、最も投資局面にある学校だった。
バルセロナの市街の高級住宅地が立ち並ぶ(著名サッカー選手などが住む)丘陵地域にあり、眼下に広がる市街地にはガウディのサグラダ・ファミリアが見える。校舎はどんどん建て増しされており、ホテルのような立派な施設が最新の建築デザインをもって作られていた。エグゼクティブMBAプログラム向けの校舎などは、数百名が入れる公演用のホール、レストラン並みの食堂を備えており、採用企業のパートナーレベルと学生10名程度が簡単にランチオンミーティングを持つことができそうだった。

このような実践向きの細かい目的を想定した設備、その気配りは、学生の勉強への意欲や就職のチャンス、訪問する企業の満足度を高める装置となるだろう。学校側がどのようにして資金調達を行っているのか、どのような経営方針・マーケティング戦略を展開しているのか、私自身、極めて高い関心を持った。キャリアマネジメントセンターのディレクター、アシスタントディレクターの方に、学内のランチに招待していただいただけでなく、くまなく構内を案内、プログラム内容についても説明していただいた。はては日本人学生や日本で就労したい学生について、レジュメブックにマーキングして個別で売り込んでくださるなど、過去にどのビジネススクールでも経験したことがない対応をいただいた。まだまだアジアからの学生を多数受け入れていく方針で、日本人学生・日本企業からの求人を歓迎しているとのこと。今後も学生数が増加していくと思われる。
二年制のプログラムは、夏のインターンシップ先も充実しており、同校の卒業生はメジャーな戦略コンサルティングファームや投資銀行、大手事業会社へ就職している。約200名の卒業生の就職先比率は、約25%がコンサルティング業界、約30%が金融業界、約45%が事業会社となっている。