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アクシアムキャリアフォーラム:デル日本法人社長から経営支援ビジネスへリヴァンプ・浜田 宏氏が語る「プロ経営者への道」
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デル日本法人社長から経営支援ビジネスへ
リヴァンプ・浜田 宏氏が語る「プロ経営者への道」
Published:November 22, 2007
基調講演1
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第一部基調講演
Road to Leader ~リーダーへの旅~

◆株式会社リヴァンプ/代表パートナー 浜田 宏 氏
photo:株式会社リヴァンプ/代表パートナー 浜田 宏 氏皆さん、こんにちは。本日は、非常に熱いハートを持った、これからご自分のキャリアをどんどん伸ばしていこうという方々がお集まりくださっていると伺っています。私の分かる範囲でヒントになるようなことをお話したいと思いますし、同時に私もぜひ皆さんから元気を貰えたらと思っています。
では、最初に質問です。「リーダー」あるいは「リーダーシップ」とは何でしょうか?
「リーダー」と聞いて、ごく自然に思いつくのは、こんな人物像ではないですか? ビジョンを示して人を導く人、カリスマ性があり人がついていく人、大きな組織を動かす人、ゼロから大きな事業を作り上げる人。大統領、宗教家、革命家、国会議員、大企業の社長、成功した起業家など。「リーダーシップ」については、集団を感動させる力、熱狂させる力、困難かつ巨大な課題に答えを出せる力、組織を作り動かす能力、社会を揺り動かす影響力……といったものを想起されると思います。
さらに「リーダー」と聞いて、具体的には誰を思い浮かべるでしょう? イエス・キリスト、織田信長、坂本竜馬、ガンジー、ケネディ、小泉純一郎、ジャック・ウェルチ、カルロス・ゴーン……などの名前が挙がると思います。彼らは確かに歴史の教科書や新聞、雑誌などで「リーダー」とされている人物です。では、ヒトラー、スターリン、毛沢東らは「リーダー」ではないのでしょうか? ヒトラー、スターリン、毛沢東は、いずれも膨大な数の人命を奪った責任がある人物です。しかしこの3名は、確かに集団を感動させ、熱狂させ、様々な課題に(いいにしろ悪いにしろ)答えを出し、組織や社会どころか"世界"を揺り動かしました。その意味では、すごい「リーダー」といえます。でも、繰り返しますが、大勢の命を奪った責任のある人たちです。
このように考えてみると、「リーダー」や「「リーダーシップ」というものは非常に分かりにくく、また奥深いものだと感じていただけると思います。 私自身も分かっていないことだらけです。ただし、分からないからこそ、それを"追い求める旅"を私達はしているのではないかと思うのです。
とはいえ、これまでの私の限られた経験・見聞から、分かっていること・お伝えできることは、ごく当たり前のことですが以下のようなものです。
  • 良いリーダー、悪いリーダーが存在する。 高い地位、大きな権力、生まれついてのカリスマ性がそのまま良いリーダーシップを意味しない。
  • 大事なのは「良い」リーダー、「良い」リーダーシップについて徹底的に考え抜いて定義づけること。 そして、それを実行すること。
  • しかし、その定義は環境や状況によって常に変わっていく。
  • 会社経営に必要なリーダーシップも、会社ごと、会社の経営状況、成長ステージごと、職務ごとに違う。
  • 人が複数いる場にリーダーは必ずいる。それはあなたであるかもしれない。 リーダーシップの芽は、皆さんの中に存在している。
「良い」という意味を常に考え抜くこと、そして「リーダー」や「リーダーシップ」の定義というものは可変のものであると知ることが大切だと思います。私が所属していたDELLでも、その立ち上げ期と成長期では、必要な「リーダーシップ」がまったく異なっていました。皆さんにとって切実な人生の問題であろう「キャリア」は、まさに自己の成長の旅。特に経営者を目指す方にとって、それは「良い」リーダー像、「良い」リーダーシップ像を追い続ける旅であると思います。

私のキャリア=私の旅の話

photo:株式会社リヴァンプ/代表パートナー 浜田 宏 氏前段が長くなりました。ではまず「私自身のキャリア」、つまり私の旅の話から始めたいと思います。
私は東京の堅実な教師の家庭に生まれ、「お金儲けは悪い」「商売は悪い」といった価値観の両親のもと育ちました。あまり周囲にサラリーマンの大人の存在もありませんでした。しかし、なぜか幼い頃から"アタッシュケースを手にジェット機のタラップから降りてくるビジネスマン(自分)"といったビジュアルイメージがあり、国際的な仕事をすることに憧れている子供でした。
その後、演劇やダイビングに熱中する青春期を過ごし、紆余曲折を経て「やはり男はグローバルなビジネスの世界で勝負すべし!」と決意。大学卒業後は海外勤務を夢見て海運会社を選択しました。そのとき入社したのが山下新日本汽船株式会社(現 商船三井)です。それなりに楽しくやりがいをもって働いていたのですが、その後、日本に円高不況・海運不況の波が訪れます。そのときのマネジメント陣の姿をみて、不満や問題意識、危機意識を持ったことは、後の私のキャリアにとって大変大きかったと思います。
そして1987年、アリコ・ジャパンに転職。前職での体験もあり、「世界中どこでも、ひとりで飯を食っていけるプロになろう」と考えました。外資の世界=実力主義の世界で戦って生きていく覚悟を決めたのです。そのうちバブルをむかえ、世の中には浮ついたムードが流れましたが、私はこつこつ勉強と貯金の日々。そうして1990年、米国サンダーバード国際経営大学院へ自費留学をしたのです。サンダーバードを選んだのは、やはり一番興味のあったグローバルビジネスに強いといわれていたこと、6割が留学生という国際色豊かな環境があったことです。
現地での生活と異文化体験を楽しみながら、1991年の12月にMBAを修了。卒業後は日本へ戻る選択もありましたが、「自分は武者修行に出たのだから、もう少しアメリカで勝負しよう」とサンフランシスコのコンサルティング会社へ入社しました。そこではアメリカ中を駆け巡る日々。中堅規模の会社ながら、大手グローバル企業を数多くクライアントに持ち、大いに学ぶことができました。
その同社在籍中に、デルコンピュータの日本法人立ち上げプロジェクトに参画したのです。1993年には日本に帰国し、常駐コンサルタントの立場で本格的に関わりました。そうして1995年にはデルコンピュータ株式会社(現 デル株式会社)に移籍。「デル・ダイレクト・モデル」の構築、日本初のインターネット直販、法人向け直販事業などを立ち上げることに心血を注ぎました。
その頃の私は、自分が素晴らしいと信じたメーカー直販「デル・ダイレクト・モデル」の伝道師を自認しており、日本のIT業界に革命を起こすことを真剣に志していました。2000年8月、同社の代表取締役社長に就任したのですが、その内示を受けたときのことをよく覚えています。ある日、当時のアメリカ人社長に社長室へ呼び出され「君のアシスタントはとても素晴らしい人だ。けれど君はもう彼女と一緒に働くことができないぞ」と言われました。一瞬、自分が社長秘書として異動になるのか? などの考えがよぎり、まったく彼の意図が察せませんでした。そこで彼はこう言ったのです。「なぜなら浜田、君がこの場所に移ってくるからだ。3ヵ月後の発表まで家族以外、誰にもいうな。3ヵ月間、言動に注意すること」と。
以降、社長を務めた6年間で素晴らしいチームにも恵まれ、日本での年商は5倍の約3,100億円に。市場シェアは第10位から第3位へと伸ばすことができ、韓国・中国も統括。アジアを中心に「パイロットよりも海外出張している」と笑い話に出るような日々を過ごしました。
その6年間で「自分のやるべきことを十分にやれた」との思いや、「約20年ずっと外資系で働き学んできたが、また再び日本の様々な企業と関わってみたい」との考えもあり、2006年4月にデルを退任。同年5月に、株式会社リヴァンプへ代表パートナーとして参画しました。
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