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過去10年以上にわたり開催しているMBA向けセミナーのエッセンスをご紹介。留学中でセミナーに参加いただけない方にも、キャリアデザインの基礎知識をお伝えします。
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最新求人市場動向'10年~'11年
2009年は、9月を終え10月に入ってもまだまだ就職活動中のMBA、MS、MA、LLMのご卒業生方が例年になく多数おられるため、総括を行うには少し早いのですが、2010年卒、あるいは留学したばかりで2011年に卒業される方々へ少しでもお役にたてればと思い、最新の市場動向をお伝えします。
MBAを中心とした求人市場の変化
2008年から2009年にかけては、2007年以降の世界不況の状況を良く理解した上で就職活動をされてきた方も多かったため、昨年秋のリーマンショックにもかかわらず、そこまでの大きな混乱や困惑というものはなかったように感じます。近年のMBAの就職難(1999年卒や2002年卒)の時期では、突然の求人の落ち込みで相当の混乱がありましたが、それと比べると不思議なほど混乱がなかったことが印象的です。
2009年卒のMBAを見渡すと、全体の3分の1がインターンなどを受けた先などから08年の年末までに早々にオファーをもらい、年明け2月くらいまでに手堅くそのオファーを受けたことが目立ちます。これは例年あまりなかったことです。残り3分の2が年を越えても継続的に活動を行い、その半数が5月以降の卒業までに一時帰国などを多用してオファーを獲得し、決定。それ以降全体の3分の1が卒業後も活動を続けた(続けている)というバランスになりました。 好景気の年にくらべ卒業までにオファーを得ていない方の比率が増えましたが、これは単に求人が激減したということだけではなく、個人側の事情(志向)の変化も大きく起因しているようです。
例えば、留学の当初の志を継続し「海外勤務」の機会の獲得を求め(例年よりも日本人にとっては厳しくなったことは承知の上で)継続的に海外勤務を狙い続けたケースや、業界・職種について妥協せず活動を継続した方が卒業までオファー獲得ができなかったケースなどが挙げられます。留学当初の志が強い人ほど途中で進路をかえることなく進めてしまうため、逆にオファーをもらってもそれを受けないという結果となることが多く見受けられました。当初の希望と違う両職種や業種への就職が「現実に即した(現実を直視した)選択」なのか、「妥協」なのか、その判断は難しいところです。オファーを受けた方でも「この不況下では、セカンドチョイスでもいたし方なし」と本音では思っている方も多数おられます。
例年なら現実的な人が成功することが多く、ニーズをつかまず勘違いの方向ばかり身勝手に見ている(=売り手市場の恩恵を受けられない)タイプの方が失敗することが多いと、常にコメントしていますが(2007年~2008年の求人動向を参照ください。)、それが求人マーケットの需給バランスが逆転したことで、例年と反対になったのではないかと思います。
2009年7月の有効求人倍率は0.42と、この50年間の中でも最悪で、過去のどの不況時よりも悪い状況だという事実を直視しなくてはなりません。マクロな数字どおりスカウトのマーケットでも求人は激減し、かつ人材は大量にマーケットに出てきているという未曽有の事態です。特にMBAについては、2009年卒の方のみならず既卒のMBAホルダーも投資銀行やコンサルティングファーム、大手外資系企業から大量に転職市場に出てきているため、MBA向けの求人を多くの候補者で競い合っているという傾向はより強く見られます。
では、来年2010年卒のMBA Candidateの方はどうでしょうか?おそらく、2009年卒、2008年卒の先輩とポジションを競う合いことになるでしょう。2008年、2009年に希望のポジションに就けなかった方などが活動を継続されていたり、就職後1-2年ながら転職に動かれたりする可能性が高いのです。それがもっとも苦労される点だと思います。
 最後に、少し明るいお話をしましょう。一般にはオープンにならない(知らされていない)のですが、実は、こんな時期ならではの意外なマッチングもひっそりと生まれていたりします。詳しくは書けないのですが、アーリーステージのベンチャーや再生案件の中核ポジション、あるいはリストラ中の企業の極秘採用などに入られるという、とてもHappyな展職を実現している方もいるのです。
総括としては、「求人市場動向は上向き」あるいは「引き続き厳しい」など、傾向を断定するような判断、こうと決めつけてしまうようなご案内をすることは極めて危険で慎むべきと考えています。アメリカ在住のMBA卒業生からはすでに金融業界は活況を取り戻しているとか、今こそファンドライズだとか、トレーディングで過去最高の利益を得たとか、リーマン以前の活況に戻ったような話も耳にし始めましたが、日本あるいは実態経済である求人にはまだまだ距離のある話に聞こえます。
2010年、2011年はまたMBA求人は活況を取り戻しているだろうという期待は持てる状況になってきたとは言え、ここしばらくは、企業および個人の皆様の個別事情や状況に応じたきめ細かい対応と判断が必要となるでしょう。
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