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MBA留学生数の推移
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Published:December 1, 2011
アクシアムでは、1999年より毎年、日本からのMBA留学生の推移を調査しております。この取り組みは、日本人MBA留学生を取り巻く環境を継続的かつ包括的に把握する活動の一環として実施しているものです。
2011年の調査を実施し、その結果がまとまりましたのでご報告致します。
2011年秋 調査結果要約(Class of 2012-2013)
ここ数年の調査で継続して日本人数が判明している学校の推移をみると、全米や欧州、アジア等の地域単位で増減があるものの、全体の推移は横ばいであった昨年までと比較して減少が目に見えて表れた年となった。
表1:2009年卒から継続して日本人数が判明している32校(調査全体)の推移
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
総数 273 205 202 201 187
私費 109 88 96 81 73
全米のビジネススクールにおけるClass of 2013の日本人留学生数は、上位からM.I.T.の12名、Northwestern(Kellogg)11名、Thunderbirdの11名、North Carolinaの10名となった。
本調査で継続的に日本人数が判明している主要10校において、今年卒業のClass of 2011と比べて31名減の51名となり、総数に対する私費留学生の割合は54%から25%に低下した。
数年前、一学年に2桁の日本人学生を擁していたPennsylvania (Wharton)やDukeなどの人数が一桁になったほか、ChicagoやColumbiaでは私費学生がゼロになる等、特に上位校の私費学生の減少が顕著であった。
表2:2009年卒から継続して日本人数が判明している26校(米国のみ)の推移
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
総数 234 160 170 149 130
私費 88 64 76 55 45
結果の考察
学校・年次によってデータが欠落していますが、判明している範囲で分析・考察してみます。
●米国TOP10校における日本人の減少
手元に正確なデータはないものの、米国MBAのTOP10においては、1990年前後の日本経済が絶好調の時には270~280名程度の学生が留学していて、そのうち私費留学が10%強であったと言われています。
それがバブル崩壊後に企業派遣が激減し、全体で200名程度まで減少しました。一方、同時期に私費で留学する人が増加したため、総数では200名前後を維持していました。ところが、1999年以降日本の産業改革が進んだことで企業派遣生の減少に拍車がかかり、2005年には87名程度まで減少しました。
2005年以降は若干リバウンドし、2009年卒では約100名まで戻りました。これは、PEファンドなどが日本企業再生を積極的に行いはじめたことなどが影響し、金融業界を中心としたMBAニーズが高まった影響だと思われます。しかしそれもつかの間、リーマンショック以降、MBAの人材ニーズと出願者が激減したことで、2011年入学(2013年卒予定)の留学生数は51名になってしまいました。
1990年ころは、日本の大手上場企業がこぞって国際化を目指し、産業社会全体として必死にトップ10校への企業派遣に注力していた時代です。そして、2007年までの間、減少したとはいえ100名程度の日本人がトップ10校で他国の学生との切磋琢磨していた時代。それが今年2011年には、とうとう最盛期にくらべ5分の1の50名にまで減少してしまいました。これは、もう以前とは違う時代に入ったと認識せざるをえません。
●米国TOP20、および全米でみた傾向
TOP20で見た場合でも同様で、1999年卒生では151名であったものが、2012年卒生は127名、2013年卒生には108名と、大幅に減少しました。 全米で見た場合でも、1999年卒生には217名であったものが、2012卒生年は171名、2013年卒生には139名と、減少しています。
●ヨーロッパ・アジアを含めた海外MBA全体についての考察
調査でわかった範囲では、欧州やアジアを含めたMBA留学生の総数でみると、300から200に減少しています。この日本人数の減少は、留学先が米国から欧州、アジアに流れたというだけではないように思われます。
例えば、IESE Business Schoolの2013年卒生は21名と目立って増加しています。1999年には欧州の情報が取れていなかったこともありますが、欧州のMBA留学生はわかる範囲でみると1999年卒生の25名から、2013年卒生の57名になるなど、確かに倍増しています。しかし、欧州とアジア全体で日本人MBA留学生が倍増しているとまでは言えず、また、米国で減少した分が欧州、アジアの増加で吸収されているようには見えません。 やはり、海外MBA留学生全体でみると、総数は減少したというのが結論に思えます。
●これからの時代
日本人のMBA留学の減少を示す別の調査結果があります。海外のビジネススクールが入学審査に求めているGMATの受検者数のデータです。実施機関であるGMACが、2006年から2010年のGMAT受験者数の推移を発表しています。それによると、2010年の1位は中国の30,264人で、2006年の10,142人からと3倍に急激に増加しています。2位のインドも2006年の16,541人から2010年の26,937人へと大幅増加傾向にあります。そして3位の韓国は 同6,977人から6,384人へと若干減少気味です。日本は5位となり、同 3,858人から 2,680名へと減少したのみならず、中国、インドにくらべ受検者総数で10倍以上の差がでているのです。総人口が多いことを考えれば、MBA志願者=GMAT受検者総数が多い事は当然なのですが、それでも日本のGMAT受験者がこの間30%も減少したことには戸惑いを隠せません。
1980年代、90年代、2000年代にMBA留学した人たちが本気で次世代のMBA留学について考え、行動しなくてはならない時代になったのだと痛感します。
※上記内容は2011年11月末時点の調査結果を対象としています。

本調査は各ビジネススクールの在校生や日本人学生会、卒業生、同窓会、学校関係者の皆様のご協力を得て実施しております。
ご協力をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

追加・修正情報をご存知の方は、下記までお寄せくださいませ。

株式会社アクシアム
調査担当
cr@axiom.co.jp

渡邊 光章(わたなべ みつあき)
株式会社アクシアム 代表取締役社長/チーフキャリアコンサルタント
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代表取締役社長
渡邊 光章(わたなべ みつあき)大阪府立大学農学部生物コース卒業。コーネル大学 Human Resource Executive Development Program修了。留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れ、大学生のインターンシップ、キャリア開発をテーマにした講演活動など多数。1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事。1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長。
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