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職務経歴書の書き方
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職務経歴書は、単に今までの職業遍歴を記載した書類ではありません。
職務経歴書とは、あなたの今までの実績と将来への期待を企業へ伝えるための、重要なプレゼンテーションツールです。ですから、あなたのキャリアの戦略によって、フォーマットから表現まで、十分に考慮して作成する必要があります。
職務経歴書は、履歴書とは違います。単にあなたの過去の事実を列記するものではありません。
応募する企業に対して、あなたの魅力が十分にアピールできているかが重要なのです。
ここでは、職務経歴書を作成する上での、基本となるポイントをご紹介していきます。
1.職務経歴の構成
職務経歴書は、以下の4つのパートから構成されます。
ヘッダー
要旨
職務経歴
学歴/資格
ヘッダー
氏名、住所、電話番号、E-mail等の連絡先を記載するパート。
要旨
職務経歴書を全部読まなくても、自分が素晴らしい候補者であることを伝える文章を書くパート。
志望動機、希望職種に関連する経験、専門性、志向性と応募ポジションとの共通点、アピールポイントなどを3、4文にまとめる。
職務経歴
具体的な職務経歴を記載するパート。
書き方により、以下の2種類のタイプがある。 応募する職種や業界と自分の経験を考慮し、どちらかを選択して書く。
学歴/資格
学歴や有する資格を記載するパート。
2.書き始める前に
十分なアピールをするためには、職務経歴書を書き始める前に、あなた自身のこと、これから応募する企業、ポジションのことをよく理解し、その関係性を客観的に判断して、アピールできるポイントとそうではないポイント、そして、それを効果的に伝えるフォーマットを選択する必要があります。
Point
どのようなポジションに応募するのか?

業界動向・応募する企業の状況をしっかりと把握する。
いま応募しようとする企業は、どんな会社なのか。事業内容、規模、従業員の数、株式の状況、企業文化、経営者がもっているビジョン等々、収集できる限りの情報を把握しておくことが必要です。

応募ポジションの要求要件をしっかりと把握する。
応募する職種が求めている要件は何か。これは、とても重要です。
どんな経験が必要で、どんな経験を持っているとアピールになるのか。必要最低限の絶対条件と持っていると有利な十分条件を把握することは、とても大切です。
Point
自分自身の状況は? -職務経歴書フォーマットの選択-

応募するポジションについて十分に理解をしたら、今度は自分自身のキャリア状況の再確認です。
そして、応募しようとするポジションと自分のキャリアのギャップを理解する必要があります。
それにより、どういったタイプのフォーマットで書いていくのかを決定します。

応募しようとするポジションに対し、自分のキャリアの中でどんなことがアピールできるのか、逆にマイナスに働く要素は何かを確認し、プラス要素は効果的にアピールできる構成と表現を見つけ、マイナスポイントはそれを補いプラス面をより強調できる構成、表現を見つけます。

職務経歴書のフォーマットは、大きく分けて二つのタイプがあります。
今までのキャリアを時系列に記載していく「年次順タイプ」と、経験職種をカテゴリー分けして記載していく「業績毎タイプ」です。

自身のキャリアと応募するポジションの要求要件のギャップによって、以下のように使い分けをします。
現職と同じ分野でのキャリアアップを目指す
キャリアチェンジして、新しい分野へ挑戦する
現職をアピールしたい。
徐々にスキルアップして、今回の転職を考えている。
現職は、応募ポジションに直接関連しない。
留学などで職務経験にブランクがある。
現職以前のキャリアをアピールしたい。
現職における最近の仕事を強調したくない。
同じ企業の中で、幾つかの部門、職種を経験している。
年次順サンプル
職務経歴を年代順、時系列に、省略しないで記述するタイプ。オーソドックスなスタイル。
業績毎サンプル
アピールしたい職務に焦点をあてて記述するタイプ。
応募職種に関連のある職務から順に記載する。
3.書き方のポイント
いよいよ、職務経歴書を実際に書いていくわけですが、その上でいくつか注意しておきたいポイントを挙げます。 職務経歴書は、あなたのキャリアをアピールし、応募企業にあなたの魅力を伝えるプレゼンテーションツールです。
あなたのキャリアが的確に、より効果的に伝えられるようにするためのポイントです。
Point
誰がその職務経歴書を見るかを意識して書く

専門用語が多い職務経歴書の場合、同業界、同職種などに応募した際には、理解してもらえますが、異業種、異職種に応募した際には、今までの職務経歴が理解されないままになってしまいます。また、職務経歴書をみる人が人事担当者なのか、応募部門の担当者なのかによっても理解に差がでます。

自身のキャリアの専門性の高さ、応募しようとする企業、職種によって相手に理解してもらいやすい職務経歴書にする必要があります。
Point
躍動感のある表現をつかう
・業務を担当した。  ⇒  ~~を達成した。
・業務に従事した。  ⇒  ~~を解決した。
Point
仕事の描写ではなく、達成した業績を書く
その組織等に与えた影響について書くこと。
自分が誇りに思えるようなプロジェクトへの参加とその役割を書くこと。

単に所属した部署や担当した業務を伝えることに終始してしまっては、応募先の企業は、あなたを採用した後にどんな働きをしてくれるのかよく理解できないままになってしまいます。

あなたが前職までに達成してきた成果を具体的な行動と数字によって表すことで、より躍動感がある職務経歴書になり、企業は、あなたを採用した場合の未来をよりイメージしやすくなります。
Point
簡潔に書く
一つひとつの文章が、長い文章にならないように注意する。
Point
内容にメリハリをつける
今回の応募ポジションに関係のある経験を強調し、あまり関連性のない経験は、事柄のみを記載する。
Point
全体を2ページ以内にまとめる
全体のボリュームを考えて、できる限りA4 2ページ以内に抑える。
枚数が多いとすべて読んでもらえない可能性もある。

すべての事柄を詳細に記載するだけでは、アピールしたいポイントが読み手に伝わりません。多くの職務経歴書を読まなければならない、採用担当者においては、時間的な問題から全ての内容を読まないで判断をされてしまう可能性もあります。

出来る限り簡潔で、メリハリのある職務経歴書を書くことを心がける必要があります。
4.ひとつ上の職務経歴書を作るには… ~コンサルタントの視点~
「履歴書」と「職務経歴書」は、応募を伴う転職活動において、書類選考にパスできるかどうかを左右する大切なツールになります。また、今後のキャリアを考える場合、過去の自分の経歴を棚卸ししたり、第三者と相談したりするために不可欠なハードプロダクトといえます。
日本で一般的に「履歴書」「職務経歴書」というと、“スタッフクラスの求人に応募する人”が用意すべき形をイメージすることが多いようです。実際、書店に並ぶマニュアル本の数々は、このような求人に対応するものばかりです。しかし、人材市場にオープンに情報が出てこないマネージャークラス以上のポジションにトライする場合には、さらに注意すべきことが出てきます。それは『誰が選考をするかによって評価軸は変わる』と認識しておくことです。例えば、経営者なら書類選考は株主が行いますし、マネージャーならマネジメントがそれを行います。誰が書類を見て評価するのかによって、当然、アピールすべきことは異なってくるのです。
また、「職務経歴書」を作る際に、自分史を書こう、自分のすべてを知ってもらおうと、何ページにも及ぶ書類を用意する方がいます。自分の能力の中からどれかを使ってもらいたい、何かに興味をもってもらいたいという趣旨からでしょうが、これはあまりに乱暴です。戦略のないまま、採用側のニーズを理解しないで売り込みだけに終始することとなり、賢い方法とはいえません。
先方がどのようなキャリアのコンピテンスを求めているのか? どんな目論見で採用をしようとしているのか? そこが定かであれば、おのずと戦略が決まり、売り込みポイントをハイライトした「職務経歴書」が作成可能なのです。
理想論からすれば、応募先のポジション毎に「職務経歴書」を変えることをお勧めします。なぜそのポジションを志望するのか。自分がそのポジションにいかに相応しいか。サマリーとして、カバーレターや志望動機書などを付けるのもよいでしょう。このように、志望動機やキャリアの展望を先方に伝えることも非常に重要な要素といえます。
したがって、ご自身で企業に応募する場合には、自分なりに求人内容を研究し、志望動機などを熟考する必要があります。キャリアコンサルタント経由で応募する場合、あるいはリクルーティングサイトなどを通じたスカウトで書類選考へ進む場合には、逆にサマリーなどは不要です。キャリアコンサルタントが採用側のニーズと候補者のセールスポイントを掌握し、推薦文あるいは紹介状を作成してくれるからです。
株式会社アクシアム
代表取締役社長/キャリアコンサルタント 渡邊 光章(わたなべ みつあき)
株式会社アクシアム
代表取締役社長/キャリアコンサルタント
渡邊 光章(わたなべ みつあき)大阪府立大学農学部生物コース卒業。
コーネル大学 Human Resource Executive DevelopmentProgram修了。
留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。
1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れキャリア開発をテーマにした講演活動など多数。1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事。1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長。
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