転職コラムコンサルティングの現場から

メールマガジンに連載させていただいたコラムのバックナンバーです。
転職市場、そしてキャリアコンサルティングの現場で起こる日々の出来事から、成功へのヒントを感じていただければ幸いです。

コンサルティングの現場から 第3回 
2005.09.29

コミュニケーション能力について vol.2

前回、コミュニケーションにおける『受信』と『発信』では、『受信』の能力に差が出やすいようだと書きました。具体的にはどういうことか考えてみたいと思います。

例えば、転職の際のインタビューや面談にて「今の仕事で苦労されていることはどんなことですか?」と質問されたとします。当然、聞き手はあなたの苦労話や愚痴を聞きたいわけではなく、「どんな問題意識を持っているか」や「どんな視点で物事をとらえているか」あるいは「成果を上げるうえで、困難をどのように乗り越えてきたか」を知りたいと思っています。

ところが、多くの方が言葉そのものに反応してしまい、相手の意図を汲み取れないまま単なる苦労話で終わってしまうという失敗をしてしまうのです。会話の中で「相手の真意をつかめるかどうか」は、『受信』の能力として大きく差が出るところです。

この能力は一朝一夕に向上するものではないかもしれません。しかし、言葉そのものに反応するのではなく、「相手の真意(聞きたいこと)は別にあるのではないか?」と意識するだけで、かなり違う対応ができるものです。

さらに「相手がどんな気持ちでいるのか」を察することができれば、『受信』の能力は相当に高いといえるでしょう。イライラしているのか、同意・共感してくれているのか、あるいは不安を持っているのか……相手の気持ちをある程度つかめれば、コミュニケーションの質は格段に良くなります。

採用の現場において求められる「高度なコミュニケーション力」も、この『受信能力』がベースになっているといってよいでしょう。

『日経ビジネスAssocie』8/16号の特集に「仕事ができるひとの聞く技術」というなかなか実践的な特集記事があったので参考までにご案内いたします。ご興味ある方はぜひお読みになり、ご自身のコミュニケーション力について考える時間を持たれてはいかがでしょうか。