MBAのためのキャリア支援MBAキャリアデザイン
~5つのポイント~

POINT01

MBAが成功できる環境を選ぶ

ひとつは、投資銀行や戦略コンサルタントをはじめとする典型的アメリカ企業。MBA保有者の上司が多数いる場合には、上層部もMBAをよく理解して活用しています。ふたつめは、MBAかどうかはまったく不問に思えるベンチャー。若いうちから経営に近い場所で、MBAならではの能力を活かした働きをするチャンスがあるからです。

反対に、中途半端な実力主義で「MBAを評価している」と言いながら活用できていない会社や、MBAをブランドとして採用し、個人の総合的なキャリアの価値を評価しない会社は避けましょう。必ずといっていいほど、本人にとって良い結果を生み出せません。

POINT02

28歳、35歳が節目となる

28歳までにアウトプットを出せる人材となり、35歳までにオーバーアチーブメントと呼べるほどの業界でも屈指の業績を出しましょう。社内の目標を達成するのではなく、自ら市場でどの程度の実績を出せたか、タフな状況でも挑戦できたかが35歳以降に最も問われます。35歳を過ぎていても求人は多数あります。ただし、それらは実績のある専門家、経営者を対象としたもので、機密性も高く一般メディアには出てきません。特定の取引先や経営に関わる取締役、投資家サイド、コンサルタント、サーチ会社などがチャンネルとなって仲介しているのです。まだ応募マーケットにいる場合は立場が弱く、逆にスカウトマーケットに入れる人材になっていれば、立場は強くなっていきます。

POINT03

経営者を目指すか、目指さないか

明確に経営者や取締役を目指す人が極めて少なく、需要が供給を上回っている状態です。経営ではなく経営支援側やナンバー2を目指すとすれば、どんな職能や専門性で勝負するのか?またそれが、いきなり会社や社会に必要ない職能だと判断されないか?という点について考えてみましょう。経営を目指すなら、もう一度その職責を考え、その職務を遂行できる能力・経験・意思をどこで、いつまでに、どのように積んでいくのかを考えましょう。あなたは株主、経営者、マネージャー、スタッフの中でどれを目標にしますか?

POINT04

「やりたい」「やれる」「やってくれ」

やりたい仕事や展望があれば、意欲や生産性が高まることは言うまでもありませんが、実際にその仕事をやれるようにしなくては意味がありません。それに加えて顧客や上司、経営あるいは株主から「○○の仕事をやってくれ」という依頼があって初めてキャリアは成立します。成功者は、その成功の時点で必ず「やりたい」「やれる」「やってくれ」という3つのバランスが合致しているものです。

POINT05

心で決心、頭で決断。他人の声や常識からマインドセットされた考えは捨てる

Listen to your Heart! 自分の心に尋ねてみてください。辞めることも、残ることも、複数のオファーのどこを選ぶかも。自分の選択は、心から「これだ」と思ったときに起こるものです。情報や知識を元に頭で決断するだけでは、同じ情報をベースにすれば誰でも同じ解答になってしまいます。頭を使うことは良いことですが、それだけでは十分ではありません。

他人の意見に左右されないキャリア・マネジメントを心がけてください。多くの面談を通じて、ミッション、職責、上司となる人の性格や自分との相性、自分が本当にそのキャリアを選択して実績がだせるのかどうかを判断してください。相手の現状で判断せず、自分が参加することで、どうプラスに変化させられるか?その具体的イメージが浮かぶことが重要です。会社の規模や業種だけで選ばず、リスクは何かを見極めてください。