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「AXIOM 20s Career Talk Live」第5回開催レポート(大尾嘉 宏人 氏)2012.08.09
大尾嘉さんは、トークライブの直前に、今話題の電子書籍の端末と書籍販売を扱うKobo(カナダトロント)のCorporate Planning Officer, Executive Vice Presidentに就任されました。
大尾嘉さんの自己紹介から始まった今回のトークライブは、グローバルキャリア、グローバルリーダーを目指す参加者から終始、積極的な質問が相次ぎました。現役の大学生、海外MBA留学直前の方、一時帰国中の方、卒業帰国者、さらにはMBA保有者も参加されており、キャリアのステージとして多彩な人達が参加されていたことが特徴でした。
また参加者からの質問にも、必ず一呼吸おいて丁寧かつ真摯に回答される大尾嘉さんの姿勢にも感銘を受けました。まじめなお話が多かったのですが、最後は笑顔があふれるトークライブになりました。
大尾嘉さんのお話の中で、印象的であったことは以下の点です。
- 前職で新会社を設立することで、自分で最初に資本金勘定を会計ソフトに入力するところから、会社の全体の仕組みを理解することができたこと。大きな会社の中では営業、経理、企画など部分的には理解できるが全体を理解することは難しく、その点、会社、経営を様々な視点から知るには非常に良い経験ができた。
- MBAを取得後、恩師から「Rochesterを卒業したからには、個人として最も世の中のためになるValueを追求することが大事」と言われたことをいつも考えている。転職したときもそうだが、今もそれを大事に考えている。
- グローバルリーダーを目指す人に大事にして欲しいこと
- モノサシを学べ 経営判断なり物事を判断するためには、その指標やビジネスフレームを学んでおくことは必須条件
- 自分の成長のフレームワークを5年スパンぐらいで考えておくこと。
- リーダーシップは現場でしか学べないし、獲得できないもの。
- さらにもうひとつ上のマネジメントを目指すなら”とんがり”が何より大事。 一般的なマネジメントのモノサシは誰もが持てるものですが、とんがったその人なりの独自の経験は、他の人には持てないものであり個性となり、判断基準ともなり得る。
- What人間か、How人間か。何かをやりたいと言う人はCEOに向いており、COO人間は、そのサポートに回るのが良いかもしれません。 私の場合は、ビジネススクールの中でもそのような議論の時に、自分がHowを大事にしたいと思う人間であることが理解できました。仲間をサポートすることができるリーダーを目指すというのが私の選択であり、今もそれを心がけています。そんな私もジレンマや難しい判断が必要になることが稀にありますが、そのような時にも私を後押しし、「大丈夫だ」と言い切ってくれるマネジメントがいることも幸いです。
- グローバルレベルで知恵と仲間をフル活用できること、これがグローバルビジネスの基本。
- 不安定を恐れず、歓迎できるかが大事。ベンチャーや新しいことに挑戦するには恐れる必要はなく、家族を守り、命を落とすようなことでない限り、何とかなるという思いがあります。やらないで後悔するより、やって反省したほうがよい。
- 楽天を選んだ理由の中で大きな点は、ミッションを大切にして行動するチームということです。これは入社した時にも大事な点でしたが、今でもそのミッションを共有した仲間と仕事をすることは楽しいことです。
大尾嘉さんが、『Rochesterを卒業したからには、世の中のためになるValueを出せ』と言われたことを今も大事している。」とおっしゃった時、私は感動しました。首席で卒業された人がその責任感から押しつぶされることも多い中、首席卒業者の義務というものがうまく作用して、大尾嘉さんをさらに高みに至らせるだろうと感じました。
大尾嘉さん、ご講演ありがとうございました。
QUICK Question
人生最後の食事は何を食べたいですか?
(答)カレー、餃子。 子供たちとよく料理をするので、一緒につくれるものが食べたいです。
未来を明るくするにはどうすれば良いと思いますか?
(答)仕事人間を減らすべきかと。家族が大事ですし、何より子供(次の世代)を育てることにしっかり責任を持つべきだと思います。家庭を顧みないような仕事だけやっているような人ばかりだと、社会は明るくならないと思います。
もし今、20代なら、MBAに留学しますか?
(答)間違いなくMBAに行くと思います。 行きたいですね。
尊敬する経営者は?
(答)好きな経営者は、会ったことのある経営者と、会ったことがない経営者がいます。会ったことがある経営者では三木谷、そして今一緒に仕事をしている楽天マネジメントになりますが、会ったことがない経営者では京セラの稲盛和夫さんになります。
推薦図書を教えてください。
(答)稲盛さんの著書である「稲盛和夫の実学」です。20代で読んで感銘を受けました。海外では、「ビジョナリーカンパニー(2)」です。是非、英語版で読むことをお勧めします。
「稲盛和夫の実学」
「ビジョナリー・カンパニー(2)」
開催概要
- 日時: 2012年7月28日(土)14:00~16:30 (13:45開場)
- 会場: 東京ミッドタウンタワー 7階 d-labo by SURUGA Bank
- 定員: 40名
- 対象: 18歳以上35歳未満の方なら、どなたでも。
- 参加費:無料
- 主催: 株式会社アクシアム
- 協力: d-labo
講演者/パネリスト 略歴
株式会社アクシアム 代表取締役社長
コーネル大学 Human Resource Executive Development Program修了。
留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れ、キャリア開発をテーマにした講演活動など多数。1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事。1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長。
お問い合わせ
本イベントについてのお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。
株式会社アクシアム イベント事務局
Email:event@axiom.co.jp