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MBAのためのキャリア支援転職活動プラン
アクシアムではこれまで25年以上にわたり、約8,000人(海外MBA約6,200人、国内MBA約1,800人/2019年5月)のMBAの方々を対象としたキャリアコンサルティングをさせていただいております。その中から数多くの方が、各方面のプロフェッショナル、マネジメントリーダー、そして経営者となっていきました。そのような方々へのキャリア開発支援、キャリア紹介を通じて得られたエッセンスを、MBAキャリアデザインの基礎知識としてお伝えいたします。
この内容は、現在海外MBA留学中の方を対象にしたものになっておりますが、将来MBA取得を考えている方や、既に国内外のビジネススクールを卒業したMBA保有者の皆さんにも参考にしていただけます。
留学から卒業編
MBA転職活動のコツ
渡航前
希望就職先の連絡簿(日本支社連絡先など)を作成し渡航。できれば希望就職先に出向き、入社の可能性を探りましょう。インターネット・メールでの情報収集ができるように、渡航後も日本語でコミュニケーション可能なPC環境を整えておく必要があります。
渡航後~12月まで
入学後、英文レジュメと日本語の職務経歴書を作成しておきます。レジュメブックなどを参考に、自分の進むべき方向を良く考えて。人材紹介会社などの指導を仰いで内容をパワーアップし、自分のプロフィールを登録しておくのもひとつの手です。
サマーインターン受け入れ企業の情報収集を行い、自分でも直接捜してください。受け入れ企業は数が少なく大変倍率が高い状況です。学校により時期が異なりますが、各学校に募集活動に来る企業をあたるのが効果的です。インターンシップを、外資系だけでなくベンチャーでも受け入れるようになりました。会社側が用意していない場合でも、交渉すれば受け入れられる場合があります。
インターシップ受け入れ企業調査をご参照ください。
日本のベンチャー企業でのインターンを希望する方は、
インターンシップサポートセンターETICのページをご覧ください。
冬休み、春休み、夏休みのインターン期間中
帰国の2ヵ月前をめどに人材紹介会社等と面談可能な企業を相談しておけば、帰国時に企業との面談を効率的・効果的に行うことが可能です。ただしあまりに直前では、東京の外資系企業役員も夏休みに入ってしまい、書類選考や面談に至らないケースがありますので注意。
インターン期間中に、受け入れ先企業の同業他社への面談を行う場合、両社への充分な誠意を忘れずに。面談先に応じてレジュメを更新しておきましょう。また、先輩MBAへの訪問も有効です。
2年生秋学期~年始~卒業まで
リクルーティングのハイシーズンです。できる限りの情報収集と面談を行います。どこの誰と、どんな話をし、つぎにどんなステップを取るか……だんだん混乱してきます。必ずメモを取っておきましょう。情報収集から応募・面談・交渉・内定・入社決定・入社までのプロセスを、愉しむくらいの余裕を持ちましょう。
卒業の2ヵ月前頃に発生する求人は、その年に卒業を控えたMBAの方々も面談の対象となりますので、タイミングを間違わずに積極的に探してください。
就職編
MBA転職活動のコツ
大学にリクルーターが来る企業と来ない企業があるので、グループに分けて考えます。ただし、来てくれる企業が自分に合っているとは限りません。あくまでもあなたのキャリアプランに合致する環境を厳しく選ぶと同時に、自身も厳しい選択に晒されていることを知りましょう。企業の分類と、それぞれへのアプローチ方法は以下の通りです。
1.定期採用グループ:Active/Regular
毎年特定のビジネススクールから採用をしている企業は、MBAの特性を良く理解していますが、それだけに選ぶ眼も厳しいといえます。キャリアパスがある程度パターン化しており、内定後の返事(入社承諾)もあまり待ってもらえません。遅くとも2月頃までには返事を求められる傾向にあります。アメリカ本社主体で採用活動を行っている場合、日本支社が必要としている人材と異なる人を採用してしまうケースが見受けられます。入社後、日本勤務となってからミスマッチがわかっても、双方とも困りますので注意してください。
2.MBA採用に積極的だが定期採用はしていないグループ:Passive/Irregular
日本支社は採用したいが、アメリカ本社だけが採用活動を行っているため、日本支社の要件がMBA新卒の人に伝わらないことがあります。定期採用ではなくても、MBA向けのポジションが常にある会社もあります(空席状況次第ですが)。直接応募するより、情報に通じた人材紹介会社等を経由して接触するのがおすすめです。
3.空席ポジションあるいは戦略的ポジション採用グループ:Occasional
空席ポジションの発生や戦略的なキャリア採用の再開などによって、MBA向けの求人が発生することがあります。アメリカ在住でも国内の求職者と競争することは可能。人材紹介会社等が推薦し、帰国後の面談で空席を狙えます。多くの外資系、ベンチャー、店頭公開前の企業からのMBA求人はここに属します。