MBAのためのキャリア支援MBAからのFAQ

FAQ 詳細

年齢とキャリアチェンジの関係について、もっと詳しく教えてください。

28歳が、業種・職種をともにチェンジするラインであることはQ4で述べました。28歳だけでなく、35歳でもマーケットのメカニズムは変わってしまいます。その年齢になる前に、しっかりキャリアをマネジメントする必要があります。ところが、市場ではまだまだ多くの人がその頃になってからキャリアを考えはじめ、行動を起こそうとしています。それでは時間的な制約に負けてしまうのです。

35歳には、自分が何をできて、何がやりたくて、何者なのか…という確固たる職業観を持っていることが重要です。しかし、実際には多くの方が自分のキャリアについて深く考えていないのが実情です。

35歳以降、採用側は実績を重視するようになります。その理由は、マネジメントとしての人材を求めるようになるからです。MBAを取得してマネージャーを目指すなら、28歳あたりまでにスキルを獲得し、さらに35歳までに実績、価値観、そして展望をしっかり持っていることが極めて重要になります。

以上のようなことを踏まえてキャリアチェンジを考えると、28~35歳では、業種・職種のどちらか1つが変更可能であり、2つとも変えるには、かなりしっかりしたコアコンピテンスがないと難しいといわざるをえません。35歳以降では、業種・職種を変えるという発想ではなく、コアコンピテンスを生かした展開を考えた方が良いでしょう。

さて、28歳を越えた人がMBAを取得し、業種・職種を変えたいという場合、以上のような市場ロジックがあるからあきらめなさい、と言っているのではありません。展望が決まっていれば、それにむけて職種をまず変える。あるいは業種を変えるというような段階的戦略を勧めているのです。

具体的には、日系プロダクトメーカーのセールス経験がある32歳の人が、どうしてもエンタテインメント業界でマーケティングをメインとした仕事に就きたい、さらにはそのマネージャーを目指したいという場合。まずは、ベンチャー企業でマーケティングと事業開発のキャリアを獲得。その後マネージャーとなり、35歳から37歳で外資系エンタテインメント会社のマーケティング・ディレクターとして事業開発も任される…というようなステップが考えられます。いきなり夢を追いかけるのではなく、卒業時のキャリア、その先のキャリアを考えることをお勧めします。