転職コラムコンサルティングの現場から

メールマガジンに連載させていただいたコラムのバックナンバーです。
転職市場、そしてキャリアコンサルティングの現場で起こる日々の出来事から、成功へのヒントを感じていただければ幸いです。

コンサルティングの現場から 第9回 
2005.11.10

お勧めのビジネス書は?

よく、ご相談者から「お勧めの本があれば教えてください!」といわれます。そんな時には「最近ほかの方から、『×××』という本を薦められて読んでいるところです。結構面白いですよ。」と答えていることが多いように思います。

私自身も普段お会いする優秀な方々がどんな本を読まれているのか興味があり、しばしばお勧めの本を聞くようにしているのですが、実際にお伺いしたものを読んでみると刺激されるものが多く、他の方にも迷わず勧めたくなるからです。

さて、少し古い情報ですが、2001年に東洋経済新報社から『MBA100人が選んだベスト経営書』という本が発行されています。「日本をリードするMBA100人が選んだ決定版!」ということで、アンケート協力者も実名で掲載されていて、またお勧めコメントもしっかり書かれているので参考になると思います。(2001年の発行なので、最近のビジネス書が入っていませんが。)

ちなみにその中で第24位に司馬遼太郎 著『坂の上の雲(一)~(八)』がランクインしているのが印象的です。戦略論、マーケティング、ファイナンスやロジカルシンキング、GEなどの優良企業関連の本などが連なる中、純粋なビジネス書でない歴史小説が24位に入っているのには少し驚きです。私も学生時代に読んで感銘を受けましたが、MBAホルダーの方がビジネス書としてお勧めしているとは。

その中のお勧めコメントの一つをご紹介します。

『時代は違っても功績をあげるリーダーと組織というものは共通することが多いものだ。経営陣とはリーダーと参謀の集まり。そのリーダーと参謀の良き関係を描写することによって、過去の教訓を脳裏にしみこませてくれる』

ご参考までに。