ある企業から内定が出たが、第一志望の企業からもオファーが。誠意ある辞退をしたい ｜ 外資系・MBAの転職・求人ならアクシアム

現在、転職活動中で、複数の企業と面接を進めています。

既に内定を出してくださった企業（A社）があるのですが、他社も選考中であり、まだ決め切れない状況でした。そのことをA社に率直にお話ししたところ、先方は「悔いなく弊社へ来てほしいので、回答期限は切りません。納得いくまで検討してください」と、大変好意的に受け止め、丁寧なお返事をくださいました。

A社は面接の際の印象も良く、もし第一志望の企業（B社）に合格しなければA社への転職を決めてもよいと思っていたのですが、B社からオファーをいただけることになりました。今後、自分がやりたいこと、実現したいことを考えると、やはりB社の内定を受ける方向で気持ちが固まっています。

しかしながら、回答期限を切らずに待ってくれたA社に大変申し訳ない気持ちがあります。自分自身で辞退の旨をお話ししたいと思うのですが、どのように伝えるのが最善でしょうか？ アドバイスをお願いします。

Answer

まずは第一志望の企業からのオファー、おめでとうございます！ 今回のご相談は、辞退する企業へも誠意を尽くしたいというお気持ちからだと思います。内定辞退の場合、その返事は転職エージェント等に任せるのが一般的だと思いますが、ご自身で伝えたいとおっしゃるあなたは、とても誠実な方ですね。

今回のような場合のポイントは、エージェントに任せることの良し悪しではなく、いかに誠意を示せるかです。もしエージェントを介して転職活動をされていたのでしたら、エージェントにもその旨（ご自身で当該企業へ感謝と辞意を直接伝えたい）を連絡し、了承を得たうえで企業へコンタクトするようにしましょう。当然エージェント側からも企業へ報告がされるはずですので、その内容に齟齬がないことを事前に確認しておくことが大切です。齟齬があれば、せっかくのあなたの誠意も伝わりません。

ご辞退を考えているA社も、あなたのお人柄を含めて「期待が高く、ぜひ来てほしい人材」ゆえに回答期限を設定せずに「心から納得して来てほしい」とおっしゃったと推察します。フェアな企業であると思います。既にご辞退の意思が固まっていらっしゃるなら、あまり時間を開けず早めに、あなたらしく、誠意をもって以下のように率直にお伝えされてはいかがでしょうか。

まず、「回答期限を設定せずにお待ちいただいたことへのお礼」を述べ、社名を明かす必要はありませんが「他社に意思決定したこと」と「それに至った考え」など、相手が納得できる合理的な理由を添えてお伝えするといいと思います。

ただ、率直にお伝えすべきと申し上げましたが「“第一志望の企業”から内定をいただいたから」というのは伝えるべきではありません。あくまで、面接時の良い印象や「納得するまで検討してほしい」という好意的な配慮、あなたへの「高い期待」に対しての感謝と、（企業の）期待に応えることができない申し訳ない気持ち、今後「実現したいこと」を考えた上で熟考して下した意思決定であることを、あなたの言葉（メールで結構です）で伝えてください。その企業であれば、きっとあなたの誠意をご理解いただけるはずです。

縁とは不思議なものです。辞退を考えていらっしゃるB社と、今後どこかでまた「ご縁」があるかもしれません。辞退であっても丁寧に、誠実に応対したいという心がけを、これからも大事にしていただきたいです。