転職コラム注目企業インタビュー

ソースネクスト株式会社2014.06.17

エピソード:
1995年当時は起業する人は少なく、その中でも女性の若手起業家はほとんど見当たらず、ましてやITやハイテク領域では皆無という状態でした。初めて松田さんにお目にかかったのはそんな頃で、その翌年、1996年にご主人の松田憲幸社長と共にソースネクスト株式会社を創業されました。それから18年を経て、成功と失敗を重ねてきたソースネクスト株式会社は、この3年でまた新たな成長期に入っています。 ご自身も、プライベートでは出産と育児を経て、またキャリアとしては、起業から今までの功績が認められて副社長に昇進されました。松田社長が起業した時に、創業メンバーとして参画したという表現のほうが相応しいかもしれません。ご夫婦は昔から仲が良いのですが、会社では常にシビアに仕事をされています。本当は創業当時の懐かしいエピソードを皆さんにもお伝えしたいところですが、アントレプレナーである松田さんには、やはり昔話よりも、これからのソースネクストの未来について語って頂きたいと思います。
「次の常識をつくる」。それがソースネクストの社名の意味だからです。 [掲載日:2014/10/23]

ソースネクスト株式会社

渡邊

懐かしいお話を伺い、旧交を温めたいところですが、それはさておき、本日はソースネクストが、なぜ今、若手のリーダー候補/将来の幹部候補を複数名採用されようとしているのか、その募集の背景と求める人材についてお聞かせ下さい。

ソースネクスト株式会社

松田氏

ソースネクストの未来像と、ずばりどのような人材を求めているかを交えながらお話したいと思います。

まず第一に、将来の技術や市場の変化を見据えた人材を是非採用したいです。弊社は、コンピュータソフトウェアおよびハードウェア製品の企画・開発・販売を社業としてまいりましたが、最近では、スマホや携帯電話、あるいはタブレットなどの新しいIT機器向けの製品の開発、販売、さらにはEコマースへの取り組みなど、ビジネスチャンスが急激に拡大しています。ソースネクストは今まで顧客の皆さんから多くの支持を得て、パソコンソフト6分野で販売本数No.1を達成することができました。しかし、これからは、新たにスマートフォンやクラウドコンピューティングなど、パソコンソフトという枠を超えて新しい常識をつくり上げることが重要となってきました。そのような新しい技術やビジネスマインドを備えた人材を採用したいと考えています。

第二に、ソースネクストは今まで多くの常識を打ち破ってきました。単に、顧客のニーズにあわせて商品を提供するだけでは、激しい競争を勝ち抜けなかったと思います。これからも今までのように常識を打ち破ってくれる次世代リーダー、起業家精神旺盛な人材を登用したいと思っています。ソースネクストがもつ過去18年の常識を覆してくれるような若手人材を採用したいです。「世界一エキサイティングな企業」になりたいという創業時からの目標、理念は変わりませんが、商品・業態が陳腐化したのでは世界一エキサイティングな企業にはなり得ないと思っています。もちろん、社内にもそういった人材がいますが、さらに外部から登用し増員したいと考えています。中期、長期の事業計画を達成するための人材ではなく、ソースネクストの技術やサービス・商品・業態を革新し、さらに発展させてくれるリーダーの卵を採用することが必要となっています。

一言で言えば、「生意気だと思われても企業にとって大事な事、正しい事を言う人」「自分で考えて質問してくれる人」「色々、具体的にこんなことをやりたい。やらせてくれという人」に来て欲しいのです。

技術や市場のニーズを理解し、常日頃から考えられる人を求めています。指示された仕事をこなしているだけの人は、ソースネクストでは決して次世代リーダーにはなり得ません。

単に古い慣習を嫌い反抗的な態度をとっていたり、文句を言うだけの人は、世の中沢山いるでしょうが、現状を踏まえ、未来を見通し、次の常識を生み出せる人が欲しいのです。

渡邊

創業時から人材登用のコンセプトはお変わりないですね。優秀なリーダー候補として、エンジニア、セールス、サイエンティストがいたとしたら、どのベンチャー企業も採用したいと思うはずです。それでは、そうした方へ伝えたい、他のベンチャー企業と比べたソースネクストの良さにはどんな点が挙げられるでしょうか?

松田氏

ソースネクストは「次の常識をつくる」会社です。ソースネクストの魅力はいろいろありますが、大きくは2つお話させていただきます。まず一番の魅力は、人事制度です。性別、年齢、経験に関係なく仕事を任せること。成果を上げれば飛び級ででも昇格できる制度とそれを実行できる文化と実績があります。組織もフラットです。仕事の進め方は、合理的ではありますが、感性やセンスも重視していますし、真剣に取り組み、ポジティブに考える人をとても大事にしています。ダイバーシティは創業時から組み込まれていますので、他の会社に比べれば、管理職でも社員でも女性比率は高いと思います。当社では女性の管理職比率の目標を定める必要はありません。本当に管理職の仕事ができれば、年齢も性別も国籍ですら関係ないことだと考えています。その考え方は徹底されています。

抜擢人事の結果、30代で執行役員、役員の重責を担っている者もいます。Eコマースをリードしている常務執行役員は女性ですし、一児の母です。現在は産休中ですが、復職可能な時期になったら自宅勤務、時短勤務も活用しながら活躍してくれることでしょう。

また、第二の魅力は、合理性を重要視する文化です。何事もスピーディーに進めます。他社から転職してきた人は、弊社の決済にせよ、開発にせよ、その業務のスピードに驚きます。若い人達にとっては、機会が与えられ、厳しい環境ながらも非常に学びになり、若くして成長することが可能な環境だと思います。社内の風通しが良いのもその方が効率的だからです。社長は毎日、社員全員のメールに目を通しています。ある社員が新商品についての提案を社長に行い、商品化を決定したということがありました。その商品は、まったく誰も思いつかないようなアイディアから生まれたソフトで、それを他社に先駆け、開発・発売したことで大ヒットとなりました。役職やタイトルにこだわらず議論することが大切だと考えている会社なのです。社内では常に、「何故、ダメなのか?」「何故、良いのか?」という議論が行われます。決して「駄目なものはダメ」「役員の意見だから聞く」ではないのです。

ソースネクスト株式会社また、社内ではハイブリッドと呼ばれる人材のキャリア開発があります。経理から人事、開発から企画へと移動することができます。部署の障壁は作りません。開発チームのエンジニアが「もっと顧客のニーズに直接触れたい」という要望を出して、セールスに移動したこともあります。このように経験だけでキャリアを狭めることなく、当人の意欲があれば未経験領域でも任せることがあります。社員のキャリア開発に対して、私も一人一人に対して真剣に耳を傾けています。

次世代リーダーの採用にあたっては、私も入社されたリーダー候補に対しては、入社前からしっかりキャリア・プランを話し合い、入社後もキャリア開発について継続的に対話する機会を設けて、しっかりコーチングしていきたいと思います。

渡邊

最後に、グローバル化への取り組みを聞かせてください。

松田氏

ソースネクスト株式会社弊社の特長は、企画・開発から、デザイン、販売、サポートまでの一貫体制にあります。 自社開発か他社開発か、自社ブランドかOEMかを問わず、 多くの海外パートナーとコラボレーションを重ねてきました。 優れた製品やサービスを世界中から選りすぐり、日本のお客様に合わせた独自のマーケティングを展開。 それを可能にしているのが、独自の一貫体制です。ですから、売上構成比を見ますと国内売上だけで、まだ海外売上はありませんが、企画、開発などは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ルーマニア、インド、等の会社とコミュニケーションする必要がありますので英語力は必須となります。すでに社長と私でアメリカオフィスを立ち上げ、将来の布石を打ち始めたところです。いずれは海外市場を視野に入れていきたと思います。グローバルな視点と視野をもった、ソースネクストの戦略をリードしてくれるような候補者を求めています。北米、欧州、アジアに展開するためのポテンシャルを秘めた人を採用したいです。中には、入社後すぐに海外勤務を希望する人や、そもそも海外勤務が目的という方もいますが、当社にはそういう制度はありません。ソースネクストの商品開発や売り方など仕事の進め方、経営理念を共有し、実績を出した方を将来は海外に出したいとは思いますが、社員を海外に送ることが目的ではありませんので、そこは誤解しないでもらいたいです。

海外勤務といえば、日本の市場規模を考えると大阪(関西圏)も重要拠点です。やはり大阪は東京圏と異なる商習慣、言語文化圏なので、事務所なり支社を作りたいと思っています。特にあの交渉術、積極性はシリコンバレーでも通用すると思いました。大阪は関東圏からみれば、海外と同じかもしれません(笑)。

渡邊

今日は、松田副社長の変わらぬ起業家精神に触れることができました。ありがとうございました。同郷の松田社長、里美副社長のご活躍をこれからも、応援しております。

※当記事でご紹介している内容は、ご登場頂きました方の所属・役職を含め、掲載当時のものです。

Profile

松田 里美 氏

代表取締役副社長

1990年8月 北川工業株式会社入社
1992年1月 株式会社ティー・エフ・シー入社
1994年1月 有限会社トリプル・エー入社 専務取締役就任
1996年8月 ソースネクスト株式会社 専務取締役就任
2002年5月 同社 代表取締役専務就任
2014年6月 同社 代表取締役副社長就任(現任)