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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第168回 
Published:2017-02-02

年功序列体質の会社。早期にマネジメントを目指すには転職すべき?

日本の大手企業に勤める32歳です。これまでに転職経験はありません。財務会計の部署を経て、現在は経営企画部門にいるのですが、パソコンで数値分析や資料作成を繰り返す毎日で、仕事に面白味を感じられません。また、自分としてはできるだけ早期にビジネスの意思決定に関わるポジションに就きたいと思っているのですが、会社が年功序列体質で、このままだとそのようなポジションに就くには最低でも10年以上かかりそうです。私は、思い切って転職を検討したほうがよいのでしょうか?


Answer

これまでの『”展”職相談室』でも別のコンサルタントが同様のことをお伝えしていますが、「経営企画業務」と「経営」は似て非なるものです。ご相談者は日々パソコンを駆使しながら、数値分析や役員向けの資料作成をしておられるとのこと。もちろんそれらがあってこそ、役員はその資料から現状を把握し、将来の計画を立てるわけですので、とても重要な業務といえます。しかし、どうしてもあなたがやらなければいけない仕事ではありませんし、あなたが目指す意思決定に関わるポジション、つまりマネジメント(経営)には、少なくとも最短距離で進んでいるとはいえない状況のようです。

いま手掛けておられる業務について、ご自身の成長を感じることができないのであれば、思い切って転職するのも一つの選択肢です。転職においては、適材適所だけでなく「適時」も重要な要素。30代前半というキャリア形成上の大事な時期に、あと数年、今いらっしゃる経営企画室で数値分析・資料作成を続けるよりは、事業開発や事業推進など事業の最前線でひとつの事業のPLを見ることができる/近い将来PL責任を担えるようなポジションで経験を積むほうが、マネジメントへの近道ではないかと思います。

現在の会社は年功序列体質ということですので、昇進のタイミングには規定がおありでしょう。また、あなたが前線へ部署異動を願い出てもそれが叶う保証はありません。叶ったとしても、いつになるかわかりません。仮に部署異動ができても、早期にマネジメント経験を積むことはかなり難しいのではないかと推測します。

ただ、いざ転職を決意して動き始められる場合には、これまで管理部門寄りのご経験がメインですから、早期にマネジメント経験を積める希望どおりの機会(半ば未経験である、事業開発や事業推進のポジションで、あなたを登用してくれる機会)が本当にあるか、という点も考慮しておいてください。おそらくゼロではないものの30歳を超えていけばいくほど、そのチャンスは減っていくでしょう。少なくとも現年収を維持する条件で見つけるのは容易ではありません。厳しいことを言うようですが、現在の年収から2割減ぐらいの条件のものが見つかれば、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか?

扱うサービスやモノについて、ご自身の興味のあるものであればベストですが、嫌いではない/アレルギーがないというレベルであれば、やっているうちに好きになっていく可能性もありますし、転職先としての候補から排除されないことをお勧めします。そのような条件以上に、PL責任を負える、近い将来負えるようになるポジションがあれば、そのチャンスを優先するという判断も時には必要でしょう。(例えば戦略コンサルタントなども、自分が好きな業界のプロジェクトだけに関われるわけではありませんし。)

もちろん転職に際しては、入社先企業の体質やカルチャーについて、よく調べておきましょう。小さい組織(ベンチャーや中程度までのサイズの企業/日本参入から日が浅い外資系企業など)のほうが、ご自身がマネジメントになるための距離は近いといえます。経営者のすぐそばで経営者がどのような経営判断をするのか、その根拠は何かといったことを間近で見て学習できますし、マネジメント側になれる可能性も高いことを覚えておかれると良いと思います。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
若張 正道
株式会社アクシアム
 エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー
若張 正道

大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。

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