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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第179回 
Published:2018-01-04

仕事が忙しく、準備なしに採用面接へ。一次で落ちることが続き…

現在29歳、大学を卒業して日系の総合コンサルティング会社に入社し、主に業務改善プロジェクトに関わってきました。一度昇格を果たし、シニアアソシエイトの職に就いて丸2年。今は後輩の指導も行っています。もうすぐマネージャー職が見えてきたのですが、同期や後輩までもが転職をするようになり、30代を目前に控えて自分も転職を意識し始めました。そこで転職サイトに登録したところ、いくつかの事業会社からスカウトメールをもらい、面接を受けてみました。ところが、2社続けて1次面接で見送りとの結果になりました。

日常的に業務が非常に忙しく、面接日時を設定するのもやっとという状況であり、準備については応募先企業のHPを少し見たぐらいで、その他の準備はほぼせずに臨んだ結果です。もう少し事前準備をできるタイミングになるまで、採用面接を受けるのを待ったほうがいいでしょうか? また、面接の準備とはどのようなことをしておけばいいのでしょうか?


Answer

現職はコンサルタントをされているとのことですので、プロジェクトの真っ最中はさぞお忙しいことでしょう。人材コンサルタントとして日々ご相談をお受けする中で、あなたとまったく同じ状況の方に遭遇することがあります。

コンサルタントとして活躍されている大変優秀な方をあるクライアント企業に推薦したところ、書類選考を即座に通過し面接に進むことになりました。ところがご本人が多忙のため、1次面接の日程をなかなか組めず、結局、書類選考の通過から1次面接の実施まで1ヵ月近くかかったことがありました。面接の実施日まで日数がありましたが、その方は特に事前準備をすることなく面接に突入。結果はあなたと同じで1次面接で採用は見送りに。書類上ではとても期待されていただけに、面接官の方からは「とても落胆した」という言葉が聞かれました。

今回、2つの質問をいただきましたので、それぞれ回答していきます。

1.事前準備をできるタイミングになるまで、採用面接を受けるのを待ったほうがいいのか?
2.面接の準備とはどのようなものか?


1.私の回答としてはYesでもありNOでもあります。理由は「ポジションの希少性」と、あなたの「志望度の高さ」に大きく左右されるものだからです。

現在のキャリアマーケットは求人数が非常に多く、かなりの売り手市場です。企業からしてみると、優秀な人材は喉から手が出るほど欲しいのです。今年の夏、弊社ではCFO求人を同時に10件近く受託したことがありました。そしてこのような希少性の高い求人は、あっという間に決まってしまうものがほとんどでした。その理由としては、やはり応募者が多いためです。タイミングを先送りにすると準備期間をとれますが、先行者で決まってしまい、希望のポジションが埋まってしまうリスクが高まります。

一方で、タイミングを急ぐあまり準備をせずに面接に臨むと、あなたが経験してしまった通りの結果となります。面接官は「志望動機が高くないのか」、「なんの準備もせずに面接にくる人なのか(実際のビジネスでも準備を疎かにする人なのか)」、など、どうしても良くない印象を持ってしまいます。

「これは絶対に逃したくない」、「私が次にやりたいのは、まさにこういう仕事だ」というポジションに巡り合えたら、ここは何とか時間を工面して(それこそ睡眠時間を削ってでも)面接の準備をしていただくほかありません。選考というものは面接官から高い評価を得ることもそうですが、同時期に進んでいるほかの候補者との見えない戦いでもあります。ほかの候補者はあなたほど仕事が忙しくなく、十分な準備時間を確保できているかもしれませんし、それこそあなたと同じぐらい仕事が忙しくても「絶対に入社したい」という強い気持ちを持ち、睡眠時間を削って準備をしている候補者がいるかもしれません。基本的には一つのポストを複数のライバルと競っていると認識しておくのがよいと思います。

お見送りの結果がデータとして企業側に残ってしまうと、向こう1年~2年程度は同じ会社へ応募できないというケースもあるので、それほど志望度が高くないポジションについては、準備不足のまま無理に面接を設定せずに、タイミングを見計らって「これは!」というポジションが出てきたときに万全の準備で臨むやり方もあります。

2.コンサルタントとしてお仕事をされる際には、クライアント企業の業界、事業内容、競合、財務状況など、会社や事業についてくまなくリサーチをされると思います。面接準備においてもそれと同じことは必須です。事業開発、経営企画、マーケティングなどトップラインをあげていく職種ですと、「あなたなら新規事業としてどのようなことを考えますか?」「あなたなら次なる打ち手としてどのようなことを企画しますか?」といった実践に即した質問が出ることも少なくありません。これらの質問は、事前のリサーチなしにはまず回答できないでしょう。

そして次は求人の内容です。職務内容や求められる要件はもちろんのこと、面接官は誰なのか、直属の上司は誰なのか、求人背景はどういったものなのか、といったポジションに紐づく情報について、ご自身で情報収集をしていただくことも必要です。我々のようなエージェントを介してであれば、エージェントがあなたの代わりに人事担当や部門の担当者から可能な限りの情報収集を行いますし、すでにその企業や同じポジションで過去に面接が入ったことがあれば、面接でどのような質問が出たかなどの情報を持っていることもあります。

さらに昨今は、面接過程において適性検査(SPIほか)などの試験を課す企業が多くなりました。そしてその結果は意外に合否に大きく影響することがあります。面接過程において何らかの試験があるという情報が得られたら、ぜひとも事前に対策本やインターネットで公開されている情報等を活用し、一通り問題をさらっておきましょう。事前対策をすることで点数に大きな違いがあるといわれています。

厳しいことを言うようですが、事前準備なしに良い結果を得ることは極めて少ないです。求人が多い=候補者に有利とは必ずしもいえません。他の候補者の活動も活発ですから、競争は熾烈です。志望度の高い求人に出会ったら、ほかの候補者との競争に勝ちオファーを勝ち取れるよう、ぜひ最善を尽くしてください。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
若張 正道
株式会社アクシアム
 エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー
若張 正道

大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。

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