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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第180回 
Published:2018-02-01

MBA卒業後の進路としてオファーが3つ。選ぶべきは、コンサル? FP&A? 事業開発?

日系大手製造業の事業開発部に勤務する31歳です。将来は経営者になることを目指しており、起業も視野に入れています。私費でアメリカのビジネススクールに行き、現地で日本の良さと弱さの両方に気づいたことから、しっかりと日本経済に貢献したいと思っています。

MBA卒業後の進路として、現時点でオファーが3つあります。一つめは、サマーインターンからオファーが出た外資系メジャー戦略コンサルティングファームのコンサルタント職。二つめは、ボストンキャリアフォーラムでオファーが出た外資系大手事業会社のFP&A。そして、一時帰国中にインタビューを受けた日系メガベンチャーの事業開発メンバーです。将来のキャリアを考えた際に、どれがお薦めでしょうか?


Answer

時期的なものなのか、最近MBAに留学されている方から、このようなご相談を受けることが多くなりました。今回はご相談者が起業も視野に入れておられる点を考慮して、ご回答します。あくまで“この方の場合”という前提で参考にしていただければ幸いです。

結論から申し上げますと、最後の「日系メガベンチャーの事業開発メンバー」を私はお薦めします。その理由はもちろん、それぞれ良し悪しがあるためその点も含めてご説明いたします。

1. 外資系メジャー戦略コンサルティングファーム/戦略コンサルタント

2番目にお薦めです。恐らくこの3つの中では一番条件(金銭面含む)がいいのではないかと思います。私費でご留学されているので、非常に魅力的だと思いますし、こちらを選ばれても違和感はありません。ここで得られるメリットは一社にとらわれず、様々な業界の企業、様々な課題解決の経験が積めることです。これは実際にご自身が経営者となった場合に、どういうところを気にしなければいけないかを学ぶ上では非常にいい経験になるでしょう。ただ一方でコンサルタント職というのは、やはり提案だけで終わってしまうことも多く、実際に意思決定をするわけではありません。そこに物足りなさを感じてしまうかもしれず、その点はデメリットといえます。

2. 外資系大手事業会社/FP&A

今回のご相談者の場合には、あまりお薦めできないかもしれません。(とはいえ、FP&Aは本来MBAで学んだことを事業会社側で活かすという意味では、一番のおすすめです。あくまでご相談者にとってはという意味ですので、誤解のないようお願いします。)

外資系大手事業会社ということで、MBAホルダーも多数活躍されていることと推察できますし、専門性を身に付けるという意味では大いにメリットがあります。CFOを目指すというのであれば、FP&Aという選択もよいでしょう。ただ、ひとくくりに経営と言ってもCEOとCFOでは求められる経験や実績が変わってきます。起業も視野に入れる、CEOを目指す場合には、ファイナンス面も大事ですが、何よりも「事業を作る」「売り上げを作る」という経験を積めるかが重要だと考えます。

3. 日系メガベンチャー/事業開発メンバー

恐らく条件面は一番悪いのではないかと思います。また、これまで在籍しておられた大手から規模を小さくしただけで同じ事業開発職ということから、MBAで学んだことを評価されていないようにも見受けられ、あまり魅力がないと感じられるかもしれません。ですが本件に関しては、規模を小さくしたといってもスタートアップではないのがポイントです。

メガベンチャーというところから、すでに上場している企業だと推察します。つまりオーガニックなグロースだけでなく、M&Aも含めた新規事業を積極的に立ち上げ、売り上げ・利益を継続的に上げていく必要があるのではないかと思います。このフェーズの企業に、これまでの経験をある程度活かせるところで入っていき、早期に事業を立ち上げ、事業責任を担っていく経験を積むのはキャリア上の大きなメリット。そのようなイメージが持てるかどうかが判断のポイントです。「お金はあるけど、人手が足りない」。経営を目指すには、こういった企業が狙い目というわけです。

ただ気を付けなければいけないのは、企業の成長が鈍化した場合、ご自身の成長スピードも鈍化する可能性があること。また、まだ社長の意向が強いことも考えられますので、朝令暮改もあり得るかもしれません。このあたりはしっかりと見極めましょう。

私費でのご留学ということから、留学資金の返済もあるでしょう。31歳というご年齢から、ご家族がいらっしゃるかもしれませんし、将来を考えているパートナーがおられるかもしれません。理想だけで決めることはできないと思います。ポジションの魅力だけでなく、決断の際に考慮すべきご事情は個々で異なると思いますので、ぜひ一度じっくりとコンサルタントにご相談ください。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
伊藤 嘉浩
株式会社アクシアム
 エグゼクティブ・コンサルタント
伊藤 嘉浩

2008年、アクシアムに参画。エグゼクティブ・コンサルタントとして、経営者やプロフェッショナル人材、MBA、若手・次世代ビジネスリーダーまで、幅広い年齢層へのコンサルティング、キャリア開発、紹介実績あり。アクシアム参画前は、商社にてアパレルブランドの輸入販売や海外事業開発を手掛け、新規事業の立ち上げと事業の黒字化を達成。事業計画策定、商品企画、マーケティング、リテールマネジメント、組織開発、生産管理などの経験を持つ。海外事業開発をはじめとする“実業経験を持つキャリアコンサルタント”として、個人のグローバルなキャリア、イノベーティブなキャリアの実現を使命とする。

日本キャリア開発協会認定 キャリアディベロップメントアドバイザー(CDA)

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