ファイナンス系コンサルティング会社から、事業会社CFOへのキャリアチェンジは可能… ｜ 外資系・MBAの転職・求人ならアクシアム

現在46歳。大学卒業後、食品メーカーで2年間経理をしてから公認会計士の資格取得のために退職し、無事に試験に合格。その後、大手監査法人での会計監査経験を経て、現在は独立系FAでM&Aアドバイザリー業務、PMIアドバイザリー業務を行っています。

今後は、キャリアの集大成として事業会社でCFOまたはそれに近いポジションを目指したいと考えており、条件に合う案件を焦らずにじっくりと探していくつもりです。現年収は1800万円を超えていますが、1300万円程度であれば、年収を下げて挑戦したいと考えています。そのような機会は見つかるでしょうか？

Answer

ご経験やバックグラウンドから推察するに、いきなりCFOとして採用されることは難しいかもしれませんが、将来的にCFOにつながるキャリアに転職することは可能だと思います。では、CFOにつながるキャリアとしてどのようなものがあるかを考えてみましょう。

これまでCFO経験者、もしくはCFOを目指す方とご相談をしてきた経験から、「CFOにつながるキャリア」には大きくは

（1）経理部長or財務部長を経て　→　CFO
（2）経営企画部長を経て　→　CFO
（3）管理部長を経て　→　CFO
（4）投資銀行を経て　→　CFO

といったものがあると考えています。

大企業でのCFOを目指すのは極めて可能性が低いと思われ（すでにプロのCFOとしての実績や知名度のある方でないと声がかからないため）、中堅・中小企業（スタートアップ含む）でのCFOポジションを狙うのが現実的には可能性が高いのではないかと思います。

上記（1）～（4）のうち、（4）はあなたとはバックグラウンドが異なりますので除外しますが、これまでのご経歴を考慮すると、上から順にオファーが出る可能性が高そうに見えます。ただし、事業会社での経験を多く求められている場合は断念して、他の案件を探すのがよいでしょう。

事業会社経験を問われていなければ、（1）はそもそも適性が比較的高く、（2）は募集企業の経営企画業務の中でM&AやPMIを検討しているようであれば、一気に有力な候補者となる可能性があります。（3）は親和性が低く、応募できる案件は多くないと思いますが、もし応募するのならば、経理財務以外の管理部門の業務についても貪欲に吸収していく気持ちがあるのか、その分野に長けているメンバーをうまくマネージできるのか、など入社後の姿勢を厳しく見られることになりますので、その点はぜひご留意ください。

（1）～（3）のうち、経理以外のポジションは、「会社の将来をどのようにしていくか」という性質の仕事となるため、CFOを目指すのに本質的なこととして「会社の成長を一緒に目指していただける方か」という期待も採用側は持っています。ですから、例えば財務といっても資金調達をするだけでなく、「そのお金をどのように使えば売上が上がるのか、企業価値が高まるのか」という視点で事業や企業活動を考えられることもしっかりとアピールしたいところです。

年収は1300万円までは落とせるとありますが、「欲しい買い物をする＝先行投資する」という意味合いにおいては、1100万円程度まで広げて案件を見てみるとキャリアチャンスが増えるかもしれませんので、ご検討ください。

結論としてまとめますと、（1）と（2）を中心に案件を探してみてはいかがでしょうか？ なお、現在46歳とのことで、新しいチャレンジをするのであれば、1歳でも若いほうが書類審査の通過の可能性は高まります。また、気力も充実しているかと思いますので、少し強めにアクセルを踏んで転職活動をしてみてもいいかもしれません。