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転職コラム”展”職相談室
キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。
“展”職相談室 第257回2026.06.03
機械系エンジニアから、ビジネス系職種へのキャリアチェンジをするには?
現在31歳。大学で機械工学を学び、卒業後はロボット関連メーカーで、工場で使用される機械やロボットの設計・開発エンジニアとして約10年間モノづくりに関わってきました。1年前から現場リーダーとして3名のメンバーを率いる役割も担っています。ただ半年ほど前からエンジニアとしてではなく、企業経営や企画系職種でのキャリアに興味を持ち始め、その方向のキャリアを歩めないかと考えています。私のような経歴から、希望するキャリアチェンジは可能でしょうか? あるいは何をすれば、キャリアチェンジできるでしょうか?
Answer
可能性は十分にあります。製造業改革は大きなテーマであり、改革余地の大きな領域であるためです。では、どのようなアプローチが考えられるのか、いくつかご案内いたします。
◆社内異動
あなたが所属されている企業に社内異動制度があるかを確認し、制度があるようであれば、ここ1-2年で実際に異動できた人がいるのか、どのようなポジションがあるのか、応募方法、応募基準、異動のタイミングなどを確認しましょう。
◆MBA取得(卒業時に転職する想定)
ビジネススクールで企業経営の大きなフレームやオペレーションについて学ぶことで、上流職種につなげていくというアプローチです。現職で働きながら国内ビジネススクールに通う方法が、一番リスクが少なく費用も抑えることができます。一方で退職して国内外のビジネススクールに通う方法もあります。ただ、海外のビジネススクールに留学する場合には、英語力が必須になりますし、多額の費用もかかりますので、相応の準備や心構えが必要となります。
◆転職
このタイミングで、エンジニアとしてのキャリアを活かしたポジションへの転職することも、十分に視野に入れてよい選択肢です。具体的には製造業系事業会社の新規事業開発(製造×テック)、総合系コンサルティングファームの製造業チーム、技術系コンサルティングファームなどが有力な候補となります。
特にコンサルティングファームは、事業会社に比べこれまで経験した業界や職種を超えてキャリアチェンジを果たしやすい業界です。ただし当然ながら、複数回のケース面接やビヘイビア面接を通じて適性を厳しく審査されますし、面接では「なぜ現場から経営/上流へのチェンジを希望するのか?」と問われます。志望動機をしっかりと語れるようにしておくことも重要です。
あなたの場合、理系でありエンジニアバックグランドですので、数字の強さ、ロジカルシンキングなどに長けていると思われます。その強みを生かしつつ、さらに企業経営に関わる知識を補強し、企業にはどのようなファンクションがあり、どのような機能を果たしているのかなどについても理解を深めておくと良いでしょう。
職務経歴書の内容や面接でのアピールについては、単に「ロボット設計を担当」ではなく、「生産性○%改善、工程短縮○%、コスト削減○%」など、開示可能な範囲で具体的に数字を用いると効果的です。これは現場の目先の仕事だけをやってきたのではなく、現場を俯瞰して見てきたことを示すことにもつながります。
以上のように知識武装をすることで上流の職種へのチェンジに近づくことができますし、実際にそのようなキャリアを歩まれている方も少なからずいらっしゃいます。
これからのVUCA時代、世界情勢や技術革新が目まぐるしく起きる時代、AI活用時代には、過去の業界や職種の延長線上、すなわち線形計画通りのキャリアではなく、非線形のキャリアデザインの設計と実行が求められます。MBA取得でも、他業種・他業界への転職でも、挑戦されることをお薦めします。
30代前半で努力や苦労の投資を行っておけば、将来長くリターンを得ることができると思います。楽な選択をすればするほど、社会変化に取り残されるのがこの時代の怖さです。ぜひお伝えしたような準備を進め、ご希望を叶えていただきたいと思います。
コンサルタント
インタビュアー/担当キャリアコンサルタント
若張 正道
株式会社アクシアム
取締役/エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー

大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。
