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アクシアムのキャリアコンサルタントが、アメリカやヨーロッパを訪問し、各ビジネススクールでのセミナーや個別相談会を開催します。

海外セミナー
Published:2017-05-11

CAREER DESIGN SEMINAR in Euro Spring 2017

4月上旬、欧州を代表するビジネススクール3校を訪問し、キャリアデザインセミナーと個人コンサルティングを行わせていただきました。

今年はバルセロナ、ロンドンを訪問し、IESE、ESADE、LBS、Oxfordに留学中の、約50名のMBAの皆さんにお会いすることができました。

日本に一時帰国された際だけでなく、海外在学中でもスカイプ経由などで簡単にキャリア相談ができる時代になりましたし、企業の求人情報もインターネットで簡単に入手できる環境になりました。それにつれ、私たちキャリアコンサルタントの役割も大きく変わりつつあると思うのですが、はたして対面相談をするためにわざわざ現地まで出向く必要があるのか、あるいは直接お会いすることでMBAの皆さんにどんなメリットを提供できるのか、改めて考えさせられたツアーとなりました。

今回の欧州ツアーを通じて私が感じたこと、考えたことを拙稿ながらレポートしたいと思います。

第一の収穫は、やはり顔を突き合わせてお話を伺い、コンサルティングを提供することの大切さを再認識できたことです。前述のように、いまや地球上のどこにいても手軽に対話ができるようになり、キャリア紹介をすることが可能になりました。しかしながら対面、さらに言えば皆さんが留学しておられる“現地での相談”の重要性はなんといっても高いと思います。今年のご相談で多かったのは、すでに就職先が決まった2017年生からのPost MBAのキャリアに関する相談。キャリアのグランドデザインに照らして、自分の選択が間違っていないか確認したいというものでした。これは、ある意味コンサルタント冥利につきることです(ヘッドハンターとしては、求人紹介につながらないご相談であり、会社の売り上げにも直接関係ない行為といえるのですが)。MBA留学生の皆さんが私を信頼し、人生の大事な局面に相談に来てくださることに、大きな喜びを感じました。

また、企業派遣生ながら他社からのオファーも獲得し、進路について苦慮する方も多く見受けられました。派遣元でのキャリアの選択がその方にとってベストだと考えられる場合には、派遣元に戻ることを推奨することも多かったです。私費留学生については、ベストだと思ってオファーにサインしたものの、その選択が最善であったのか悩んでいる方が複数おられ、そのご相談にはお一人につき何時間も必要でした。このような、大変悩ましく難しいご相談は、対面でなければなかなかご自分の深い思いまで曝していただけないものです。私とのやり取りの中で、ご自身がすでに決心していることを再確認する作業となる場合も多く、やはり現地に伺って良かったとの思いを強く持ちました。ちなみに、以上ようなお悩みは、MBA売り手市場ならではの内容であり、買い手市場のもとでは出てこないもの。現在のキャリアマーケットを象徴しています。

また、まさに企業とのインタビューの真っ最中である留学生の方々とは、お会いして食事を共にし、表情を見ながら助言をし、直接勇気づけられたことは、微力ながらきっと皆さんにとってプラスになったのではと感じています。

第二の収穫は、企業派遣生の皆さんの中で、帰任先に戻るのではなく転職を決意した方が相当数おられる状況を知り得たことです。過去にもそのような方はおられましたが、昨年あたりからその数はどんどん増加する傾向にあります。派遣会社側から見れば来年度に向けて、派遣制度そのものの見直しや、帰国後の配属の通知時期、処遇について再考が迫られる深刻な事態。このような流れも国内にいるだけでは、いち早くつかめないことでした。

第三の収穫は、2018年生の皆さんとの対話。1年生はちょうどサマーインターン先が決まり、MBA後のキャリアについて手ごたえを感じたり、自分の夢がなかなか現実的には難しいことが理解できはじめたりする時期です。シリアスな秋の海外ビジネススクール訪問とは違い、春の訪問はMBAの1年生にお会いすることも多く、そのすべての人が未来の色々な可能性や夢にむかって開こうとする、春のつぼみのようにも感じられ、私自身パワーをもらうことができました。

第四の収穫は、留学生の特長として今まで以上にバイリンガル人材が多い状況を見られたことです。今回は日数の関係で訪問先が二都市に限られてしまいましたので、安易に米国のビジネススクールと比較することはできませんが、3年ぶりに訪問した欧州の4校では、バイリンガルな方がとても多かったように思います。MBA留学以前にすでに海外での勤務経験を十分に積んでいる人、海外で幼少期を過ごした人、日本で教育を受けてきた日本語が堪能な外国籍の人など、本当に多彩。職業経験もかなりバラエティに富んでおり、学生の受け入れ時点で米国MBAよりも欧州MBAの方が多様性を重視している印象でした。

第五の収穫は、MBA卒業時に起業する方が3名もおられ、彼らがキャリアの相談に来てくれたこと。起業を決断されたので、いますぐ求人紹介をしてお手伝いする必要はなくなったのですが、ぜひ将来、大成功を果たして多くの雇用を生む経営者となり、アクシアムのクライアント企業になってもらいたいものです。とはいえ、チャレンジをしても大失敗はあり得ます。その時にもアクシアムは、彼らに次のキャリアの選択肢を提供しなくてはなりません。これからの時代、そのような事例も増えてくるでしょう。彼らには「ビジネス上、前を向いて倒れてくれれば、次のキャリアはある。喜んで紹介先を探すことができる。しかし後ろ向きに倒れたり、コンプライアンス上や人間としてやってはいけないことをしたりしたら、助けることはできない」と助言させていただきました。

最後に、第六の収穫は、「自分なりの特別な留学」を模索してほしいと改めて感じたことです。歴史、政治、宗教、文化はもちろんテロや南北問題、BRITEX問題など、数々のビジネス以外の話題が欧州のMBA留学生の皆さんを取り巻いています。MBA留学は知識やスキル、ビジネスフレームを獲得するだけのものではありません。やはりMBA留学を通じて様々な活動や人生経験を積むことが大切なのだと思います。ぜひこの貴重な時間を有効に使い、「自分なりの特別な留学」にしていただきたい。今回お会いした皆さんは、日本のグローバル化だけを議論するのではなく、世界的な課題の中で“日本”について考え、語る方が多く、頼もしい印象を持ちました。

渡邊 光章
株式会社アクシアム
 代表取締役社長・キャリアコンサルタント
渡邊 光章

留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れ、大学生のインターンシップ、キャリア開発をテーマにした講演活動など多数。
大阪府立大学農学部生物コース卒、コーネル大学 Human Resource修了
1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事
1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長
著書『転職しかできない人展職までできる人』(日経人材情報)

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