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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第173回 
Published:2017-07-06

経営企画マネージャーとして活躍。今後は事業を動かすリーダーを目指したい。

私は大学卒業後、日系の事業会社で営業と営業企画を経験し、その後、30代に入ったところで海外MBAに私費留学しました。卒業後は戦略コンサルティングファームに転職し、2年間経験を積んだ後、外資系大手事業会社に全社戦略を担う経営企画のマネージャーとして転職。それから3年が経過し、シニアマネージャーに昇進しました。ですがやはり、戦略を立案するだけでなく、実際の事業を動かすビジネスリーダーとして活躍したいと考えるようになりました。内部ではなかなかそのような機会がないため、外に出てチャンスを探すことを考えているのですが、さらなる転職の際にはどのような点に気を付けるべきでしょうか?


Answer

ご相談者はおそらく現在、30代後半から40代前半の方だと推察します。これまでのあなたのキャリアは、とても順調なのではないでしょうか。今後、ビジネスリーダーとして活躍したいと考える場合、現職でできないこととは、どういう点なのでしょう? かつ、それが転職先で叶えられるものなのか? ここが重要だと考えます。

MBAをご卒業後、戦略コンサルタントとして、MBAで学んだことを実務で活かせる経験を積まれたのは有益だったと思います。その後、コンサルタントの経験を事業会社側で活かす、ということで経営企画マネージャーとして転職されたとのこと。ここまでのご選択について申し上げることはなく、理想的といえます。

現職の外資系大手事業会社では、なかなか内部では機会がないということですが、ファイナンスならファイナンス、マーケティングならマーケティングという風にキャリアを縦に伸ばしていく人材開発を行っている企業なのでしょう。そうであるならご懸念されているとおり、このままではずっと全社戦略を考える、経営企画を立てることに終始してしまうことになりかねません。

そこで、外部に機会を求めるということですが、恐らくいきなりPL責任を担えるポジションでのオファーを得られる確率は、あまり高くないと思います。なぜなら、これまでプロジェクトをリードされたことはあるかもしれませんが、いわゆるビジネスや事業をリードしてきた経験をお持ちではないためです。少なくとも現職と同等のシニアマネージャークラスでのオファーは難しいでしょう。職務未経験のシニアマネージャー、ビジネスリーダーの採用は候補者にもですが採用側にもリスクが高いためです。また、ご相談者は経営企画の領域で経験も実績もお持ちであることから、採用側もやはりそれらの経験と実績を活かしてほしい、と考える場合が多いと思います。

では、ご相談者が事業を動かすビジネスリーダーとなるには、どのような方法が考えられるでしょうか。まずは(1)現職で本当に機会がないのか改めて探ってみる。そして(2)これまでの経験を活かしてPL責任を担えるポジションを探す。次に(3)現職同様、経営企画のポジションだが、ゆくゆくはビジネスリーダーになる人材を求めているポジションを探す、などが考えられます。

現職での可能性は低そうということですので、実際の選択肢はおそらく2番目か3番目。3番目について「結局、経営企画職じゃないか」と思われるかもしれませんが、現実的には最も実現の可能性が高い道といえます。現職では横にキャリアを作ることが難しそうですが、横にもキャリアを作っていくことができる企業なのであれば、事情は違ってきます。これまでの経験を活かせ、タイトルを下げる必要もなく、入社後のプレゼンスをあげられる可能性も高くなります。

また、年収は下がってしまうかもしれませんが、新規事業を多く立ち上げている企業に飛び込むのもよいでしょう。つまり、立ち上げた事業の責任者を狙っていくというプランです。新規事業を立ち上げる場合はプロジェクトベースになることが多いため、これまでの経験を活かしつつ事業責任者としてキャリアを伸ばすチャンスが十分あります。

今回のご相談のポイントをまとめると、大きくは下記の2点です。
  1. 経営企画・全社戦略を立案するだけで実行した経験がない場合、素晴らしい実績を持っていたとしても、転職先でいきなりPL責任を持てる可能性は高くない。
  2. 年齢・タイトルが上がることにより、採用側も経験と実績を求めるため、同等以上のタイトルで転職しようとすると未経験領域があるポジションではオファーの可能性が低くなる。

これらの点をどのように捉え、これから先の目論見をどう持つか…。

もちろん、戦略コンサルタントの方がビジネスリーダーとして転職されることもありますし、経営企画をずっと手がけてきた方を事業責任者として採用したいという企業も少ないですが存在します。ですからご希望が叶う機会が全くない、とは言えませんが、今後の道を考えられる際に、2つのポイントが少しでも参考になれば幸いです。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
伊藤 嘉浩
株式会社アクシアム
 エグゼクティブ・コンサルタント
伊藤 嘉浩

2008年、アクシアムに参画。エグゼクティブ・コンサルタントとして、経営者やプロフェッショナル人材、MBA、若手・次世代ビジネスリーダーまで、幅広い年齢層へのコンサルティング、キャリア開発、紹介実績あり。アクシアム参画前は、商社にてアパレルブランドの輸入販売や海外事業開発を手掛け、新規事業の立ち上げと事業の黒字化を達成。事業計画策定、商品企画、マーケティング、リテールマネジメント、組織開発、生産管理などの経験を持つ。海外事業開発をはじめとする“実業経験を持つキャリアコンサルタント”として、個人のグローバルなキャリア、イノベーティブなキャリアの実現を使命とする。

日本キャリア開発協会認定 キャリアディベロップメントアドバイザー(CDA)

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