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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第176回 
Published:2017-10-05

転職活動を行い無事にオファーを手にしたが、賞与をもらってから退職したい

ある日系中堅メーカーで経理マネージャーを務める30代後半の女性です。今の会社には5年前に中途採用で入社しました。現在の年収は賞与込みで700万円ほど。賞与は6月と12月の年2回支払われており、これまで年収はほぼ横ばいで推移してきています。現在の仕事自体にはまずまずやりがいを感じているのですが、外資系企業に勤務している友人はもっと高い報酬を得ているようで、自分としてももう少し高い報酬を得たいと考え、転職活動を始めました。

幸い、とある外資系企業から経理マネージャーのオファーを得ることができました。年収はベースで750万円、会社業績が良い場合の業績配分賞与が制度上は存在しています。一緒に働くメンバーや上司となる人との相性も良好に感じており、とても良いオファーだと思っています。そのオファーの回答期限は今から10日後、入社時期は12月1日で、その日付は厳守して欲しいといわれています。

一方、現職での今年12月の賞与ですが、昨年度は会社業績が良く、入社以来の最高額の賞与となりそうなことを耳にしました。ただし、賞与を得るには12月の賞与支払い時期(12/15)に在籍していなければいけません。その賞与を得てから(見てから)退職したいのが本音ですが、オファーが出ている企業の入社時期に間に合いません。このオファーを受けるべきか否か、また賞与をもらってから入社する方法はないものでしょうか?


Answer

まずはオファーを手にされたこと、おめでとうございます。じつは今回と同様のご質問は、キャリアコンサルティングを行う中でよくお受けします。過去最高の賞与となる見込みということであれば、ご自身がどのように評価されているのか、金額はいくらになるのか、この5年間がどのように報われるかということにもなりますので、気になるところですよね。

一方、採用企業側としては「その気持ちはわかるが、当社にも事情があり、何とか一日でも早く入社してもらいたい」という思いがあります。そして私見ですが、その傾向はプロフェッショナルファームよりも事業会社のほうが強い傾向にあるように思います。

あなたにできうることとして考えられるのは、回答期限が10日間ありますので、その間に先方に事情を説明し、今からでもサイニングボーナスをもらえないか交渉してみることです。ただし、今回のそのオファーがエージェントを通じてなのか、ご自身で応募されて得られたものかはわかりませんが、いずれにしてもあまり強硬な交渉は避けること。さもないと「自分のことばかり通そうと随分無理なことを言ってくる人だな」と、悪い印象を持たれ、入社後にやりづらくなったり、最悪のケースはオファーが取り消されたりする可能性が出てきてしまうためです。

これまで弊社がこのようなケースで交渉させていただいた中には「今の会社に在籍していれば得られたはずの報酬を弊社で補てんするから早く入社して欲しい」と言って全額補てんしてくれた企業もありました。ですがそこまで対応してくれる企業は稀で、サイニングボーナスを出しても希望額の一部というケースがほとんどです。今回も「交渉の結果、少しでも補てんしてくれたらラッキー」ぐらいに捉えておくのが賢明かもしれません。

そもそも今回のオファーは現在よりも高い報酬が提示されていますし、もともとご自身にとって良いオファーだと感じておられたのであれば、できればあまり無理な交渉はせずに現職の賞与はあきらめて先方の希望のタイミングで円満に入社をし、転職先で邁進するのが宜しいのではないかと思います。

とはいえ、すぐに現金が必要な状況に置かれている場合もあるでしょうし、逆に賞与をギブアップしてでも早いタイミングで次の企業に参加することで、とても貴重な経験を得られることもあるでしょうから、一概にどちらが正解とは単純には申せません。

その判断によって生じる機会、得られる現金の額、入社先/現在の在籍企業との関係性など、いろいろな方面からそれぞれの得失を考えて判断されるのがいいと思います。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
若張 正道
株式会社アクシアム
 エグゼクティブ・コンサルタント/人材紹介事業推進マネジャー
若張 正道

大学卒業後、大手食品商社の営業部門からキャリアをスタート。人材サービスに関心があったことから、2001年、アクシアム入社。新規事業であるMBAをメインとしたネットリクルーティングサービスの立ち上げに参画。無事にローンチを果たし、その後は人材紹介事業推進マネジャー 兼 エグゼクティブ・コンサルタントとして、ハイエンド人材の展望ある転職=「展職」を支援している。

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