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キャリアや転職に関わる様々な疑問・お悩みなどに、アクシアムのキャリアコンサルタントがお答えします。

“展”職相談室 第184回 
Published:2018-06-07

転職エージェント経由と直接応募、どちらにメリットがありますか?

日系の戦略コンサルティングファームに勤める31歳です。3ヵ月ほど前にある転職エージェントに登録し、転職相談をはじめました。「多忙な○○さんに代わってご希望通りの会社、面談をしてくれる会社を無料でお探しします」という意味の説明を受け、レジュメを預けました。いくつか企業の紹介を受けましたが、面談に進めたのはあまり魅力を感じない企業ばかり。「これは!」と第一志望にしていた企業は、書類選考で落ちてしまいました。

意気消沈していたところ、その企業の人事部からSNSを通じて直接コンタクトが。「カジュアル面談をしませんか?」と打診を受けました。そこで喜び勇んで面談を受けたのですが、その後のご連絡はなく、やはり選考に進むことはできませんでした。転職エージェントを使って応募する場合と、直接企業に応募する場合で、採用される可能性は違うのでしょうか? どちらが候補者にとってメリットがあるのでしょうか?


Answer

転職エージェントを使って応募する場合と、直接企業に応募する場合。どちらにもメリットはあり、使い分ける必要があるというのが回答です。

転職エージェントを介した応募のメリットは、まずは圧倒的な情報量。募集背景や仕事内容、キャリアパスなど一般に公開されている募集内容より、もっと深い情報を持っている場合が多く、それらを事前に提供してもらうことができます。また、クライアント企業と信頼関係を築き太いパイプを持っているエージェントなら、そのパイプを利用して推薦してもらうことで、書類選考を通過して面接に進める率が高まる場合があります。また、レジュメの作成や面接対策など、選考中に様々なサポートを受けることができますし、内定後の条件交渉等も代理人として行ってくれます。

デメリットとしては、そのエージェントが扱っている案件しか紹介してもらえないという点です。人材紹介、無料職業紹介、サーチファーム、エクゼクティブサーチ、成果型紹介会社、リテーナ先払い型紹介会社等々、その名称や形態は様々ありますが、世の中のすべての企業がこのような転職エージェントを利用しているわけではありません。利用していたとしても、すべての求人を任せているわけではありません。(スタッフクラスはA社、マネージャーはB社、極秘の重要ポジションはC社など企業もエージェントを使い分けている場合もあります。)ですから、あくまでエージェントが提案し紹介してくれるのは、そのエージェントが持つクライアント企業の案件のみ。希望するキャリア機会があればいいのですが、そうでない場合はチャンスを狭める怖れもあります。

また、多くのエージェントは受託している求人と転職したい個人をマッチングさせることで、採用企業から報酬を得ています。残念ながら一部では、個人の転職後のキャリアなど長期的な視点で案件をみることなく、個人を「転職させる」ことに主眼をおくエージェントも存在しますので、注意が必要です。

一方、直接応募のメリットは、ご自身で整えたレジュメの内容(履歴書・職務経歴書・志望動機書など)が確実に企業にわたっていると確認できること、そして企業と直接やりとりができること。デメリットとしては、やはり個人で集められる情報には限界があり、エージェントを介した場合と比較して書類作成・面接対策などの際に不安が残ることです。また、デリケートな条件交渉・入社時期の交渉などは、多くの事例や企業の内情に通じたエージェントに一日の長があるでしょう。

転職エージェントを使って応募する場合と、直接企業に応募する場合の合否の差は、なんともいえません。ですが、上記の内容を総合的に見ると、信頼できる経験豊富なエージェントを利用するメリットは大きいといえると思います。

さて、今回のご相談者の場合、第一希望の企業からカジュアル面談の声がかかったことから推察するに、採用される可能性もあったのでしょう。ただ、応募ポジションに適正があったのか、あったとしても先方が求める資質をきちんと把握してアピールできていたか・・・このあたりに正式な選考へ進めなかった原因があるのかもしれません。

追記として、基本的な事柄になりますが、あらためて「カジュアル面談」と「転職エージェントの選び方」についてご説明しておきます。今後、転職活動をされる際の参考にしていただければ幸いです。

カジュアル面談について

カジュアル面談とは、基本的には正式な選考を行う前段階の、選考を前提としない面談であり、お互いのことを知る「情報交換」を目的とするものです。現職で多忙なことの多い優秀な採用候補者と接点を持つために、履歴書や職務経歴等の準備が必要なく、気軽なスタンスでのぞめるカジュアル面談を取り入れる企業が増えてきました。

企業側は個人(採用候補者)に自社の事業や募集ポジションについて説明し、興味を持ってもらおうとするのと同時に、個人の人柄や資質・キャリアプラン・希望(報酬や転職時期)等を探りたいと考えています。審査の場ではないものの、自社のカルチャーとのフィット感が薄いと判断されれば採用面接に至らないこともあります。また募集する部門やポジションが求めている要素が明確であれば、その点について密かに確認をされ、やはり選考に進めない場合があります。ですから、スキルセットについて質問されることがないだけで、実質的には採用プロセスの最初の工程にあたると考えて準備し、のぞむのが良いでしょう。

転職エージェントの選び方 4つのポイント

以下のような条件を満たした、信頼できるエージェントを利用することは、個人にとって大きなメリットがあると考えます。

1)転職サポートの充実度(キャリアの棚卸し、レジュメ作成支援、面接対策など)
2)求人企業(クライアント企業)や求人情報の豊富さ
3)求人企業ならびに候補者に対して、単に情報のキャッチボールではない提案まで行ってくれること
4)コンサルタントが誠実で、長期のキャリアデザインの相談に乗ることができること(単純な案件の説明ではなく、その転職により候補者が転職先の企業内で、どのようなキャリア展開が行えるか提案してくれること)

ちなみに私たちアクシアムは、特に3と4の項目を重視しています。ご相談者おひとりおひとりの展望に合わせた『キャリアデザイン』を得意とし、その点が他のエージェントと一線を画するところだと自負しています。

ご相談者を将来の顧客(経営人材となられて今度はクライアントとして求人を委託してくださる顧客)だと捉えており、転職そのものの成功はもちろん、転職後にさらにキャリア開発に成功され、日本を牽引するビジネスリーダーとなってくださることを心から願って、日々キャリアコンサルティングをご提供しています。

※こちらでは、質問と回答を簡潔に要約し、典型例としてご紹介しております。キャリアコンサルティングの現場ではコンサルタントとキャリアについてご相談いただくのはもちろん、実際の求人ポジションをテーブルに載せながら、「現実的な可能性」の検討をしています。したがって、その時々で市場動向・受託ポジションが異なりますので、「現実的な可能性」=キャリアのチャンスも様々になります。
渡邊 光章
株式会社アクシアム
 代表取締役社長・キャリアコンサルタント
渡邊 光章

留学カウンセラーを経て、エグゼクティブサーチのコンサルタントとなる。1993年に株式会社アクシアムを創業。MBAホルダーなどハイエンドの人材に関するキャリアコンサルティングを得意とする。社会的使命感と倫理観を備えた人材育成を支援する活動に力を入れ、大学生のインターンシップ、キャリア開発をテーマにした講演活動など多数。
大阪府立大学農学部生物コース卒、コーネル大学 Human Resource修了
1997年~1999年、民営人材紹介事業協議会理事
1998年~2002年、在日米国商工会議所(ACCJ)人的資源マネージメント委員会副委員長
著書『転職しかできない人展職までできる人』(日経人材情報)

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